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ランデレ彼女

聖夜祭彼女

作者: 狂風師

出来たてほやほや。採れたての小説をどうぞ。

(投稿50分前に完成)


前編は下記URLよりどうぞ。

http://ncode.syosetu.com/n7173x/

ルコ「今日は何の日でしょー?」


俺「…知らんがな」


ルコ「そのとーり! 今日はクリスマスです!」


 いきなりのルコペース。


 確かに今日はクリスマスだが…。


俺「寒くないの?」


 クリスマスだろうが海の日だろうが、年から年中、裸ネクタイでいるのがルコである。


 寒くないのかと疑問に思わない方がどうかしてる。


ルコ「んー…寒いよ。でも暖めてくれるよね?」


 ぴったりと俺に抱き付いて、身動き一つとれない。


 さっきから背中に柔い感触があるのだが、これは揉んでやってもいいのだろうか。


 いや、揉んでくれと言っているのだろうルコよ。


俺「おいおい、洗濯板を押し付けるなよ。背中が痛いぜ?」


ルコ「揉んでくれたら大きくなるよ?」


 答えは予想から確信へと変貌した。


 …いやいや、まだ早い。


 まだそんな変態(しんし)の時間ではない。


俺「…あ、後でな」


 正直、もう前の棒は限界だったのだが、なんとか理性で抑えつけた。


 あと1回攻撃されていたら危なかった…。


ルコ「約束だよ?」


 身に着けているネクタイを俺の鼻に当ててくる。


 ルコの香りを含んだそれは、脳髄まで溶かしていきそうだった。


 そして強烈な一撃。


 後ろから聞こえるルコの水音が、俺の耳へと侵入してきた。


 しかし、それでも俺は屈しなかった。


ルコ「我慢強くなったね」


 当たり前だ。


 毎回ヤられてたら、俺だって我慢というものを覚えざるを得ない。


 おっと。まだ時間を言っていなかったな。


 …2時だ。午前のな。


俺「…もういいか、ルコ。寝るぞ…」


ルコ「えー。まだクリスマスになってから2時間しかー」


俺「起きたらな。起きたら付き合って…」


 言い終わらない内に、俺の睡魔が打ち勝った。









ルコ「起きてー! クリスマスー!」


 現在時刻5時半。午前のな。


 俺の目の前で、ルコの青メッシュの髪が揺れている。


 その髪は、時折鼻をくすぐる。


俺「分かった…起きた…」


 布団を剥がされて、ひんやりとした空気が肌に染みてくる。


 外はまだ真っ暗で、俺の心も真っ暗で。


 ルコのいきなりのハイテンションについていけない。


ルコ「ねぇねぇ、なにするー?」


俺「これが遊びに行きたそうな顔に見えるのか?」


ルコ「クリスマスといったら、やっぱりクリスマスツリーだよね!」


俺「…なんで服を着るの?」


 俺まで強制的に着替えさせられ、日の出前のお外を歩かされる。


 右腕に当たる柔らかい感触。


 しかし眠気が勝っていた。


 そこから伝わってくる温もり。


 しかし眠気が勝っていた。


 起きての言わんばかりの冷たい風。


 そしてルコの揺さぶり、叩き攻撃、殴り。


 眠気は敗北した。




 気が付くと、とある思い出のある公園にいた。


俺「ここって…」


ルコ「うん」


 小さな雑草がところどころに生え、霜が降りていた。


俺「寒いか?」


ルコ「さすがに外じゃ恥ずかしいよ…」


俺「…誰もそんなこと言っとらん」


ルコ「期待してたんじゃないの?」


俺「…帰るか。冷えてきたし」


ルコ「うん」


 来る時よりも強めに握られた腕は、余計に熱を伝えてくれた。





俺「ま、朝飯前の運動にはなったな」


 家に戻った俺たちは、さっそく朝ごはんを作り始めた。


 冷えた体を温めるために、アツアツのコンソメスープだ。


ルコ「ねぇ、今日の予定はー?」


俺「予定なぁ…。別にすることなんか…」


ルコ「じゃあ家にいる?」


俺「…お前はそれでいいのか? どこか行きたい場所でもあるんじゃないのか?」


 1拍置いて、ルコは首を振った。


 妙な考えも出てきたのだが、気にすることはやめた。


 そんな事で、いつもの休日と変わらない朝が過ぎていった。


 思い返せば、クリスマスだからといって、それほど特別な事をしたことがなかった。


 プレゼント買ってもらって、ケーキ食べて、終わり。


 友達とのクリスマスパーティとか、そういったのは経験していない。


 こんな俺だから、クリスマスの過ごし方なんてのは、いまいち分からない。




 自分の過去の事を、ある意味、傍観者として思い返していると昼になった。


 もちろん途中でルコとの会話もあったが、何一つ覚えていない。


 暖房で温められた部屋で、ぬくぬくと、ただもぬけの殻状態になっていた。


俺「…ルコ」


ルコ「ん? どうしたの?」


俺「出かけるぞ。服を着なさい」


ルコ「いいけど、どこ行くの?」


俺「…知らん。出てから考える」


 とりあえず服を着せ、とりあえず外に出る。


 何の抵抗もなく、自然に俺の手は伸びていた。


 そして、とりあえず、何となく手を繋いだ。


 行く当てもなく、歩きなれた道を歩いていく。


 吐く息は白くなり、昼だというのに寒さが染み込んできた。


 傍から見ればカップルに見えるだろう。


 実際は終始無言で、珍しくルコが照れているような感じがした。


 ぐるっと一周町内散歩を終え、家へと戻って来た。


ルコ「お昼…何がいいかな?」


 まだ緊張というか照れが残っているのだろうか。


 喋り方がおかしいようにも聞こえる。


俺「…任せるよ」


 俺自身、なんで散歩しに行ったのか、なんでいきなり手を繋いだのか。


 さっぱり分からない。なぜか、そうしたくなった。


 訳の分からない状況が連続し、未だに頭の中が整理できない。


 ごちゃごちゃした頭を必死でかき回していると、昨日の晩の余りが出てきた。


ルコ「ごめんね。こんなのしかなくて」


俺「いや、いいよ。買い物も行ってないしな」


 質素な昼ご飯を食べて、テレビを見て。


 これじゃあ何の日だか分からないな。


 面白くもないテレビを眺めていると、ルコが台所にいるのが見えた。


 何をしているのだろうか…。


 声をかけようとも思ったが、睡魔に襲われてしまっていた。


 甘いような匂いがしないでもなかったが、睡眠不足の俺の鼻は頼りにならなかった。


 テレビをつけたまま、意識が無くなった。







ルコ「おきてー。おーきーてー!」


 耳元が騒がしい…。


 フライパンとおたまで、工事現場の音を再現してやがる…。


 つけたままのはずのテレビは消えており、反対に部屋の電気はついていた。


俺「んぁ…おはよ…」


ルコ「おはよ。どっちかっていうと、こんばんは、だね」


 目の前で髪の毛が揺れ、ネクタイが揺れ、小さなサクランボが揺れ…。


俺「揺れるほどもなかったな」


ルコ「はい、これ」


 差し出されたのは、白いお皿に乗ったクッキーのような物。


 動物のような形のもあれば、人型のようなものもある。


俺「…なにこれ」


ルコ「クリスマスクッキー!」


俺「よく作れたな。こんなの作る材料あったっけ?」


ルコ「なんとかね。ねぇ食べて、食べて」


 鹿…トナカイのクッキーを一つ掴み、口へと放り投げる。


俺「うま…」


ルコ「でしょ」


俺「…何でそんなに自信があったんだ?」


ルコ「ルコの愛情が詰まっているからです!」


俺「クリスマスプレゼントか?」


ルコ「お返し、待ってるね?」


俺「何がいいんだ?」


ルコ「ホワイトクリスマスって、素敵じゃない?」


俺「雪を降らせと?」


ルコ「あったかい雪でもいいよ?」


俺「…そういう事か」


 そういえば、今までは俺がプレゼント貰ってばかりだったな。


 炊事とかもルコに任せっきりだったしな…。


俺「雪だな任せろ。俺がとっておきのホワイトクリスマスにしてやるよ!」


 俺の宣言通り、ルコの体には雪が降り積もった。


 そして、暑いクリスマスを過ごしているとき、外でもまた、雪が降っていた。

途中でネタに詰まったので、友人Kにネタを貰いました。

それでも最後は急ぎ足でグダグダになるという。

最初の90行くらいは勢いで書けたんだけどなぁ…。


反省点

・「ホワイトクリスマスにしてやんよ!」しかネタを用意してなかった。

・執筆意欲が限界値(悪い意味で)


続編は下記URLよりどうぞ。

http://ncode.syosetu.com/n6551bb/

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― 新着の感想 ―
[一言] 相変わらずですなぁ しっかし、そんなに何度もだったら妊娠しててもおかしくないと思うが・・・それについては考えてるんでしょうか?
[一言] ちくせう、 読んじまったではないか! しかも、意外とおもろいしねw さくらんぼよかったよ。 主人公の話し方も君そっくりでよかったよw ルコもお前好みだしねw ほな、5&5評価付けてお…
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