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短編集

こたつから出たくない男の話

僕は木下小太郎(きのしたこたろう)……今こたつに入ってゴロゴロしてる

「みかんが食べたい……でも動きたくな〜い〜」

「小太郎……歩け私なら歩くぞ!! 貴様がこの家の主だろ!!」

「転がってゲームしながら言われて説得力皆無だぞ愛奈(まな)、お前が動け」

「嫌だ!! んじゃ、あれで決めるか」

「あれか、良いよ」

あれとは、早飲みのことだ。

「そんじゃ今日は牛乳の早飲みだ!! 前回は僕が愛奈より一秒早い三秒だったからな……ゆっくり飲んでやろうか?」

「舐めるな!! 今回は私が勝つ……そのための術を編み出したんだからな!!」

「使ってみても勝てなかったら……愛奈がみかんをとってきてよ……とってくるときは僕の財布のお金で何か買ってきてもいいから」

「よし乗った!! でもわざと負けたりはしないからな!!」

そして僕と愛奈は空間術で200mlの牛乳を六本取り出した。

「「いざ勝負!!」」

ゴクゴクゴクゴク

「「ぷはぁ〜」」

「「さあ判定は!!」」

デレデレデレデレ……デン!!

僕と愛奈はカメラで確認すると

「僕の……負けか」

「やった〜!! 術使うの忘れたけど勝てた!!」

「それじゃあ僕がみかんをとってくる。なあ愛奈何か買ってくるけど、欲しいものある?」

「アイス!!」

「何味とかってある?」

「バニラのやつならなんでも」

「了解……それじゃあ行ってくる」

「いってらっしゃ〜い」

そして僕は愛奈にカップのバニラアイスを四つとカフェオレといちごを買って帰った。

みかんは家にあったものすごい甘いと有名なものを愛奈と一緒に食べた。

「おいしいね、小太郎」

「そうだね、愛奈」

のほほ〜ん

「こたつから出たくな〜い!!」

「そうだねぇ」

そして僕と愛奈はこたつに入ってボーッとして過ごした。


おしまい

見つけて読んでいただきありがとうございます!!

みかんを食べながらゴロゴロしてたら降ってきました

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