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異世界ハーレム浪漫~起きたら異世界にいたけど、ゲームのステータスを引き継いだから、人助けハーレムを行います~  作者: 佐々牙嵯峨兎
1章 獄炎魔将撃退の変

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第24話 治療

 あれ? なぜかマリアの顔が赤く染まって驚いていたが、もしかしてドキリとさせる事だと誤解させたのか!?

 そう思うと恥ずかしさが溢れ出してきて、体が熱く感じてしまう。

 確かに俺はそういうことを言ったが、思い返してみればかなり痛すぎだろ!

 さっき言った言葉が痛かったことに恥ずかしく感じ、顔を赤くしながら言う。


「えっと、俺が言った大事な人っていうのは仲間の事で、好きな人とかそういうのじゃないんだ……」

「そ、そうなんですね……」


 俺の言葉にマリアはそう言うが、今も顔を赤くしていた。

 それに……なぜか空気が重く、ものすごく申し訳なさを感じてしまう。

 そう感じていると杖を持った女が首を傾げながら言う。


「えっと、怪我をしていたら治療しようと思っていたけど、なんか邪魔だった?」


 杖を持った女がそう言うが、俺とマリアは顔を赤くしながら叫ぶ。


「いやいや、全然!? 俺はあんまり怪我していないから、あと邪魔じゃないから!」

「は、ハイ! 私もさっきリョーマさんから回復ポーションを飲ませてもらったので大丈夫です!」


 俺の後にマリアはそう言いながら立ち上がろうとする。

 しかしマリアは立ち上がってすぐに苦悶の表情になり、再び地面に倒れてしまう。


「ウゥ……!」

「あ、危ない!」


 俺はそう言いながら倒れてしまうマリアを支える。

 危なかったが、何で倒れてしまったんだ? 回復ポーション一つだけじゃ足りなかったのか?

 それか立ち上がったところに石があったんだろうか?

 そう思っていると杖を持った女がマリアの足を見ながら言う。


「右足の関節が青紫になっている……さっき突き飛ばされて倒れた時に捻挫したわね」

「じゃあ、捻挫したところに回復ポーションを掛ければ……」


 俺はそう言いながら懐から回復ポーションを取り出して、捻挫したところを掛けようとする。

 しかし杖を持った女が回復ポーションを持つ腕をつかんで言う。


「待って、それじゃ無理よ」

「何?」


 俺は杖を持った女が言う言葉に首を傾げる。

 どういうことだ? 回復ポーションってブレイドクロニクルだとHPを回復したりするアイテムで、この世界でも傷を治した。

 なのになんで無理だというんだ? 掛けても飲んでも同じなんじゃ……。

 そう思っていると杖を持った女が回復ポーションについて説明する。

 どうやら回復ポーションは万能ではないらしく、切り傷や打撲などは回復ポーションで、捻挫や骨折などの方は治癒シートと呼ばれるアイテムの方がいいらしい。

 ちなみに治癒シートというものは回復ポーションや薬草の汁をジェルにして、包帯に張り付けて作られるものらしい。

 分かりやすく言えば冷却シートの治癒バージョンだろう。

 説明を一通り聞いたが、俺はその治癒シートは全く持ってないぞ?

 そう思っていると杖を持った女がマリアの足に杖を向けて詠唱する。


『癒しよ、傷を癒す光りを放て! 軽度回復ヒーリング!』


 杖を持った女は詠唱すると、杖の先から淡い緑の光りが放たれ、捻挫したところを癒す。

 俺は軽度回復ヒーリングを見て考える。

 軽度回復ヒーリングはブレイドクロニクルだとどんな職業でも使える魔法で、消費MPの低さとクールタイムの短さで愛用されている。

 俺も軽度回復ヒーリングを何度も使うほど愛用しているし、この世界でも利便性が高いのだろうか?

 そう思っていると杖を持った女は眉を寄せながら言う。


「足の捻挫は治療できたけど、腰にある翼が折れているわ」

「何!?」


 俺は杖を持った女の言葉を聞いて驚く。

 もしかしてジェヴォーダン・ベートの突進で突き飛ばされて地面に倒れた時に、地面に強くぶつかった衝撃で折れたのか!?

 そう思いながら腰にある翼を見る。

 翼の羽毛で見えにくいが、付け根から少し離れた所が青紫色に腫れていた。

 俺は翼の骨折部分を見て、杖を持った女に質問する。


軽度回復ヒーリングで骨折を治すのは何分かかるんだ?」

「短くて二分、長くて十分くらいかかるわ」


 俺の質問に杖を持った女は骨折したところを見ながら言う。

 なるほど、十分くらい時間を稼げば完治できるんだな。

 俺はそう思いながら地面に置いてある倶利伽羅クリカラを拾い、ジェヴォーダン・ベートの方に向く。

 杖を持った女は杖を握りながら聞く。


「もしかしてジェヴォーダン・ベートを倒そうとする気? 司祭級ランク・ビショップを倒すにはいい策があるの?」


 俺は杖を持った女の質問に対し、倶利伽羅クリカラを一旦納刀してから答える。


「いや、倒す手はないが時間を稼ぐならいけるぞ」

「「エッ!?」」


 俺の答えに杖を持った女とマリアは同時に驚く。

 もしかして二人は策もなしで戦おうとすることに驚いているのか?

 これは傲慢かもしれないが、今あるスキルと覚えている魔法を駆使すれば、時間稼ぎをできるかも知れない。

 だけど他の人からすればかなり無茶しているようなものだろうなぁ。

 二人が驚いている理由を考えつつ、頭を掻きながら言う。


「驚くのも無理がないと思うけど、自分ができる手が少しでもあるのなら、俺は必ずそれを掴む」


 そう言うと、マリアは苦笑いを浮かべながら言う。


「リョーマさんって、意外と無茶する方ですね……」

「あー、そうかな?」


 マリアの言葉に俺は頭を搔きながら言う。

 う~ん、無茶はしていないと思っていたが、まさかそう思われていたとは……。

 そう思っていると杖を持った女は杖を持ちながら言う。


「分かったけど、できる限り早く完治させるわ」

「分かった、マリアの治療はそっちに任せる」

「エェ」


 俺は頷きつつマリアの回復は杖を持った女に任せ、地面を強く蹴って走る。


***


 竜馬がジェヴォーダン・ベートに向かって走る中、杖を持った女・ミオはマリアの翼を軽度回復ヒーリング治療しながら言う。


「あいつ、超が付くほどのバカわよね?」

「う~ん、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれません」

「どっちなの?」


 ミオの言葉にマリアは治療されながら言うが、ミオはマリアの言葉に対してツッコむ。

 マリアの言葉にミオは呆れていると、マリアはミオに向けて言う。


「でも、あの人は目の前にいる弱い人を助けると思います……!」


 マリアは強く言うと、ミオはそれを見て言う。


「もしかしてアイツのことが好きなの?」

「フェ!? って、イタタ!」


 ミオの言葉にマリアは顔を赤く染まり、誤解だと言おうとする。

 だが言おうとしたときに折れた翼が杖にぶつかり、赤く染まった顔から一気に苦悶の表情になる。

 それを見たミオを呆れながら言う。


「ハァ、変な質問して悪かったけど、いきなり動いたら治療が台無しになるから、しばらくじっとして」

「は、ハイ……」


 ミオの言葉にマリアは恥ずかしそうにしながら言い、翼の治療に専念する。


ここまで読んでくださってありがとうございます!

感想、誤字脱字、ご意見なんでも大歓迎です!


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