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異世界ハーレム浪漫~起きたら異世界にいたけど、ゲームのステータスを引き継いだから、人助けハーレムを行います~  作者: 佐々牙嵯峨兎
プロローグ 異世界転移の変

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第2話 見知らぬ場所

 意識を失ってしまってから何分経ったのかわからない。

 起き上がろうとしても、さっきの衝撃でうまくできない。

 どう起き上がろうと考えていると、突如顔に何かが覆いかぶさられて、息がしにくくなってきた。

 いきなりなんだ!? 意識を失っているときに何かが息するのを邪魔するなんて。

 俺は意識を取りも出し、驚きつつ顔に覆いかぶる何かを引っぺがす。

 しかし正体を見て首を傾げながら呟く。


「えっと……角が生えたウサギ?」


 俺はさっき顔を蔽いかぶさってきた角が生えたウサギを見ながら呟く。

 しかしここで疑問が生じてしまう。

 俺はウサギを飼ってないうえに草木が生い茂る森にいる。

 その上、今着ているのはTシャツと短パンじゃなく、黒ずくめの服からだ。

 う~ん、一応見える範囲で言えば黒ずくめのコートに、ロングズボンとロングブーツを着ているな。

 一旦角が生えたウサギを下ろし、状況が確認できるものを求めて探索する。

 一見すれば森に見えるが、意識を失っているうちに森にいるなんてあるのか?

 そう思いながら歩いていると泉を発見する。

 ちょうど休憩したいし、状況確認もしておくか。

 そう思いながら泉の近くに腰を下ろし、水面に映る自分の姿を見る。

 うん、やっぱり顔や体格以外ブレイドクロニクルのアバターそっくりになっている。

 やっぱり角が生えたウサギと今の姿を見れば、ココが異世界にいるのが浮上した。

 とすれば原因は「ゴートゥイセカイ」って奴だろうな。

 俺が意識を失う前に行ったことがそれだし、そうすれば異世界転移したことは納得できる。

 てことは、異世界系小説で有名なあれがあるのだろうか?

 俺はそう思いながら、さっそく有名な言葉を叫ぶ。


「よし、ステータスオープン!」


 そう叫びながら右手を前に突き出す。

 しかし、しばらくしても視界にうんともすんとも何も表示されない。

 あれ? やり方を間違えたのか?

 俺はそう思いながら別のやり方を思い出そうとする。

 そうしたら視界の少し端にあるアイコンに気づく。

 もしかしてこれがステータスを開けるのか?

 そう思いながらアイコンをタップする。

 すると視界からステータス画面が開き、俺は拳をグッとに握りながら喜ぶ。

 よし! ステータス画面があるってことは、俺は本当に異世界転移してしまったんだな。

 感慨深く感じてしまうが、今は強さや所持アイテムを確認しなければ。

 そう思いながらステータス画面を見て確認する。

 名前/年齢 草薙くさなぎ竜馬りょうま/17

 ●Lv1

 ●職業 探究者シーカー

 ●HP/MP/SP 150/75/80

 ●武器装備 降魔剣倶利伽羅(クリカラ)

 ●防具装備 黒のロングコート・麻のシャツ・黒のロングズボン・黒革のロングブーツ

 ●チート能力 遊戯化身継承アバターインストール能力樹スキルツリー

 ●獲得スキル なし

 俺は一通りステータス画面を見終え、体を伸ばして考える。

 チート能力か……遊戯化身継承アバターインストールはブレイドクロニクルのゲームデータを肉体的に投影し、能力樹スキルツリー(アタック)スキル・(ガード)スキル・(サポート)スキルを使えるためだろうか?

 そう思いながらチート能力について調べようとする。

 その時、遠くから絹を裂く悲鳴が聞こえた。

 俺はそれを聞いて反射的に立ち上がり、悲鳴が聞こえた方向に向かって走る。


 ***


 竜馬は悲鳴がした方向へ向かっている中、悲鳴を発した姉妹が武器を持った魔物に囲まれていた。

 姉らしき少女は妹を抱えながら叫ぶ。


「お願い……妹だけ、妹だけは助けて!」

「お姉ちゃん、そんなの嫌だよ!」


 姉は妹を助けてほしいと叫ぶが、妹は姉が言う言葉を嫌がっていた。

 それを見ている緑肌の小鬼・ゴブリンは下卑た笑みを浮かべながら言う。


「グギャギャギャ。ゴブラン様、ソウオッシャッテマスガドウシマスカ?」


 ゴブリンはそう言いながら、首から人の骸骨をぶら下げた上位種・ゴブリンコマンダーのゴブランは、姉妹に値踏みの視線を向ける。

 妹は幼く体格も小さいが、姉の方は美形で豊満な肉付きをしていた。

 ゴブランは部下のゴブリンに向けて命令する。


「オイ、ガキハ放ッテ女ハ俺達ノ巣ニ連レテ行クゾ」


 ゴブランはそう言うと、部下のゴブリンは姉にしがみつく妹を引きはがし、姉を自分たちの巣に連れて行こうとする。

 妹は連れて行こうとするゴブリンを掴んで叫ぶ。


「お姉ちゃんを連れて行かないで! お願い!」


 妹はそう叫びながらゴブリンを呼び止める。

 しかしそれが他のゴブリン達が苛立ち、一体のゴブリンがこん棒を構えて叫ぶ。


「オ前、イイ加減ニ――」


 一体のゴブリンは妹に苛立ちながら叫ぶが、最後まで言い終える前に後頭部から短剣が突き刺さる。

 刺されたゴブリンは叫び声をあげる間もなく、絶命して倒れる。

 いきなり仲間が殺されたことに驚くゴブリン達だが、ゴブランは鉄塊を取り付けた杖を握り構えて叫ぶ。


「サテハ冒険者共ダナ! ドコダ、出テコイ!」


 ゴブランはそう叫ぶと、林から降魔剣倶利伽羅(クリカラ)を握りながら走ってきた青年・草薙くさなぎ竜馬りょうまが出てきた。


ここまで読んでくださってありがとうございます!

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