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異世界ハーレム浪漫~起きたら異世界にいたけど、ゲームのステータスを引き継いだから、人助けハーレムを行います~  作者: 佐々牙嵯峨兎
1章 獄炎魔将撃退の変

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第15話 冒険者試験

 そう思っていると奥から黒髪の男が出てきた。

 容姿ははね毛がある黒髪ショート、瞳は黒く丸目、体格は中肉中背だ。

 服装は冒険者ギルドの制服で、羽織っている黒ずんだマントに黒鉄のバッジをつけており、こげ茶の手袋をつけている。

 何より目を引かせるのは肩にいる熊のような生き物と魔方陣が刻まれた魔導書を持っていた。

 魔導書の方はレアリティが高いんだろうと感じさせる強さがあるが、逆に肩にいる熊のような生き物について全く分からない。

 何だ、あれ? あの熊が何のためにいるのか分からないし、そもそもあれって生き物なのか!?

 顔が白い瞳とギザ歯で出来ているんだけどぉ! 俺の知っている熊じゃなくて熊に近い何かだけどぉ!?

 彼にとってあれは熊の使い魔みたいな扱い何だろうな……。

 なぜなら魔法系職業は使い魔や式神を扱う事があるし、何かしらのスキルを使っているんだろう。

 そう思っていると試験参加者は黒髪の青年を見て驚く。


「おぉ、あれが各国の冒険者ギルドを治める集団統括者ギルド・マスターテンゲン・アマヒコだな」

「あぁ、とても若そうに見えるが国王と仲が良かったり、各国の勇者と同じ複数を持ったりしているからな」

「オイオイ、マジかよ。もはや勇者みてぇじゃねぇか!」


 参加者はそう言う中、俺はそれを聞いて考える。

 へぇ~変な熊もどきを肩に乗せているけど、実力はかなり高そうだな。

 それにこの世界も勇者と言う存在があるんだなぁ。できればあってみたいな。

 そう思っていると、黒髪の青年もといテンゲンは冒険者試験について説明しだす。


「ようこそ、俺はテンゲン・アマヒコ集団統括者ギルド・マスターだ。早速だがお前らには冒険者試験を行うためのダンジョンに入ってもらう。もちろん国が管理している奴を使っていく」


 テンゲンの言葉に人々はざわめいていく中、俺はダンジョンを管理することが出来るんだなと思う。

 するとテンゲンが手を掲げて詠唱する。


『力よ、我が願いを受けて目的地の扉を開けよ! 転移の扉(テレポート・ゲート)!』


 詠唱し終えて叫ぶとテンゲンの前に石灰石で出来た扉が現れる。

 おぉ、国民的RPGやブレイドクロニクルには転移系アイテムがあったが、この世界だと転移魔法があるんだな。

 そう思っているとテンゲンは手を払いながら言う。


「さて、詳細は転移の扉(テレポート・ゲート)を通ってから説明するが、条件として通った者のみ行う。もちろん魔王軍と戦うからやりたくない者はココで去ってもいいぜ」


 テンゲンはそう言うと人々はざわめきだす。


「噂で聞いたが今年の冒険者試験は魔王軍との戦闘を視野に入れているから、中々難しいぞ?」

「オイオイ、マジかよ? もし噂が本当なら下手すれば死者が出てもおかしくないぞ?」


 人々はそう言いながら遠く見て、俺はそれを聞いて考える。

 いつもなら普通くらいだったのに、今年は魔王軍との戦闘を行うために中々難しくなったんだろう。

 試験参加者は周りの人達の言葉を聞いて前に出ようとせずにいる。

 マァ、それを聞けばあまり近づきたくないんだろう。

 だけど俺は前に出て扉のドアノブを掴むと後ろからざわめきが聞こえだす。

 マァ、それもそうだろう。素人なのに中々難しいと聞いたのに自ら前に出ていくなら

 前の俺ならこう言うのはあまり近づこうとしないが、今ココで引いたら前に戻ってしまうんだろう。

 それだけはごめんだ! 俺はもう昔の俺に戻らないと決めたんだ!

 そう思いながらドアノブを捻って開ける。

 扉を開けると向こう側から光り出し、ちょっと眩しいがこのまま入る。

 すると扉に入ると足に地面の触感がなくなり、これが転移されているんだと知る。

 おぉ、ゲームだと一瞬で飛ばされたりしていたが、まさかこんな風に行くんだな。

 俺はそう思いながら試験会場であるダンジョンに向かって転移する。


***


 草薙竜馬が最初にダンジョンに通じる転移の扉(テレポート・ゲート)に入るのを見た者は驚き、無謀な行動に呆れる者がいた。

 しかしその中でマリアは手を震えながら前を出てドアノブを掴む。

 見学者は次に前に出た者を感嘆の声を上げ、逆に試験参加者は驚愕の声を上げる。

 それもそうだ。なんせ難しいとされる冒険者試験の難易度が、勇者を探すためにさらにあがったのだ。

 その上、魔王軍との戦闘を視野に入れているため、この試験で最悪死ぬことがあってしまう。

 そのことにマリアも知っており、その証拠に緊張から冷や汗を流している。

 マリアは一斉に向けられた視線で固まり、ドアノブを掴む手が強くなっていく。

 このまま動けずにいると彼女の脳裏に最初に前に出た青年が浮かびあがる。

 彼が死を恐れずにダンジョンに向かった事を思い出し、彼女は考え出す。


(あの人が扉に入ったのに、私たちだけがジッとしている訳にはいきません!)


 マリアはそう思うと緊張や恐怖が和らぎ、心の奥底から勇気が溢れ出す。

 マリアは心から溢れる勇気を感じ、一呼吸を挟んで勢いよく扉を開ける。

 試験参加者はそれを見て「オォ……!」と叫び、マリアはそのままダンジョンに向かって扉を通る。

 竜馬に続きマリアがダンジョンに通じる転移の扉(テレポート・ゲート)を通ったことに試験参加者は驚き、試験参加者の一人が前に出て言う。


「オ、俺もいくぞ! 故郷にいる病弱の母さんの治療費を稼ぎたいんだ!」


 試験参加者の一人はそう言うと勢いよく扉に向かって走り、ダンジョンに通じる転移の扉(テレポート・ゲート)に入った。

 それを見た試験参加者は彼についていくように歩みだし、参加者全員転移の扉(テレポート・ゲート)に入った。

 それを見たテンゲンはあごに手を当てて考える。


(ヘェ、去年や一昨年も多少ここから立ち去っていく者が出てきたが、今年で立ち去っていく者がゼロになるなんてなぁ。さすが()()()()草薙竜馬……)


 テンゲンはそう思いながら誰も気づかない程度にほくそ笑む。


ここまで読んでくださってありがとうございます!

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