第12話 装備と食事
魔道具屋から去って、さっきの武器屋に戻って中に入る。
中には熟年の冒険者がいており、武器屋の店長と仲よく話していた。
ちなみに会話の内容は最近の様子についてだ。
この武器屋の店主は小柄な老人だが、店主の前にいるのは黒鉄の甲冑を着た黒髪オールバックで筋骨隆々な男だ。
おぉ、身長はとても高く、腕の太さなんて俺の腹くらいの長さだ。
なんかとても威圧感がすごくて、中々二人の間に入る事は無理そうだ。
俺は店主の前にいる男が帰るまで店の中にある装備を見る。
さっき買おうとした胸当てのシリーズを確認する。
●革の胸当て……革で出来た胸当て。 防御力7 銅貨10枚
●青銅の胸当て……青銅で出来た胸当て。 防御力9 銅貨15枚
●粗鉄の胸当て……粗鉄で出来た胸当て。 防御力8 銅貨15枚
●銅の胸当て……銅で出来た胸当て。 防御力11 銅貨18枚
俺はこの四つの胸当てを見ながら考える。
う~ん、今の所持金は銀貨三枚だからあまり無駄遣いできないし、この四つの中で防御力が高いのは銅の胸当てだ。
だけど値段も四つの中で一番高い。
う~ん、ココは妥協して粗鉄の胸当てにするか……。
そう思いながら粗鉄の胸当てを持って店主と男の間に入って言う。
「あの、これをお願いします」
「あぁ、あいよ」
俺の言葉に男は後ずさり、店主はそう言って粗鉄の胸当てを受け取る。
すると店主はぶつぶつと呟いて魔方陣を解除して、俺は銀貨一枚を机の上に置く。
店主は銀貨一枚を受け取り、銅貨85枚と粗鉄の胸当てを俺に渡す。
よし、これで今の所持金は銀貨二枚と銅貨85枚だけだし、あとは回復系のポーションを数個くらい買おうか。
そう思いながら店主から受け取り、武器屋から出て売店にある回復ポーションを三個買う。
ちなみに回復ポーションの値段は銅貨五枚で、次また買うときは十個くらい買っておくか……。
そう思いながら明日の準備を終え、冒険者ギルドに戻る。
中にはにぎやかに晩酌を行う者や、明日の冒険者試験について話している者がいた。
やっぱり冒険者ギルドってにぎやかな場所だなぁ~。
軽く思いながら空いてる席に座り、食事用の机の上にあるメニューを見る。
えっと、書いてあるのはウッドボアの生姜焼きやエアバードの焼き鳥など書かれてある。
とりあえエアバードの焼き鳥とシーザーサラダ、コーンポタージュにしておくか。
そう思いながら近くにいたウェイターに注文する。
ウェイターは手に持っているメモ帳でさっきの注文を書き記し、キッチンへと向かっていく。
後はしばらく待てば注文の品がやってくるな。
そう思いながら魔刻巻物について考える。
う~ん、確認だが魔刻巻物は刻印士しか作れず、羊皮紙と刻印インクと刻印台を用いれば製作することが出来る。
羊皮紙は羊系の魔物の皮を紙に改造し、刻印インクはアイテム屋で買えばいい。
そして刻印台を使ってエンチャントする魔法を選択し、刻印インクを消費すれば完成する。
刻印士じゃなければ成功率は二分の一で、刻印インクの消費量が二倍になる。
だから魔法系職業を選んだ人はついでで選ぶ人がいるし、俺もネッ友からそれを聞いて刻印士を選んだ。
ちなみに刻印士の強化方法はエンチャントや強化魔法を行う事で、職業熟練度が高まっていく。
そうすれば職業強化でより魔刻巻物の生成数や、強化魔法の性能を上げることが出来る。
晩飯を食べ終えた後で一つの実験を行おうかな……?
そう思いながら待っていると、さっき注文した料理が届いてきた。
オッ、ついに来たな! ユグドラシルに着くまで焼いただけの肉だったから、こういうのは楽しみだ。
俺は久々に手の込まれた料理に心を踊り、さっそく串を掴んでかじる。
すると肉汁が出てきて、下準備で仕組まれた香辛料が口内に広がる。
おぉ、獣臭さが無くてパクパクいけるぞ!
そう思いながらエアバードの焼き鳥の三本のうち半分食べ、口直しにフォークを掴んでシーザーサラダを刺し、口の中に入れる。
するとドレッシングのさっぱり感で油感が軽くなり、野菜の瑞々しさでコッテリ感が洗い流される。
うん、肉もだが野菜の質が中々良くて、元居た世界だとレストランくらいのうまさだ。
そう思いながら料理のうまさに舌鼓を打ちながら食べ進み、コーンポタージュを飲み干して一息つく。
ふぅ、ココまでおいしく感じたのは久々だ。
元居た世界はカップ麺やレンチンできる弁当ばかりだからな。だけど時々母さんの手料理もあったな。
手料理もいいが、この世界の料理も中々良いな。
そう思いながら口周りを拭くが、どうやって料金を払えばいいんだろうか?
机の上にあるメニューによれば、料金は机の上に置けばいいと書かれているが、それだと盗まれてしまうぞ?
セキュリティ面について疑問を感じてしまうが、食べ終えた物や飲み終えた物は皆机に料金を置いて言った。
これって俗にいう郷に入っては郷に従えって奴じゃないか?
そう思いながら他の人のように机に料金を置き、地下にある簡易宿泊所に向かっていく。
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