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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【プロット・ホリック】夢の中でも誑かす

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

この子以外の視点だと、信ぴょう性のない弟の話ばっかだったので。


ガチだよ。あの子。

鏡花の想い人に向ける好意を肯定しているのと引き換えに、鏡花の恋愛感情を聞き出す事がままぁある。

大抵は酷く驚いた様に跳ね上がり、慌てめいた状態で『そんなんじゃないから!!』などと見え透いた嘘を吐き、最終的に俺に睨まれて、ポロポロ真意を零す。という流れから全てが始まる。

だから今日は此奴の一人語りである。


会うと必ず、『今日も鏡花可愛いねぇ〜』なんて言いながら、腕が当たるか当たらないかの距離で、傍に居てくれる。こっちがドギマギしているの知らないで。

別に君が思ってる様なデートとは違うよ。手とか繋がないし、キスとかしないし……当たり前でしょ!! 君と結婚したんだから!! ……はい。何も言ってませんね……暴走してすみませんでした。

まぁでも、甘やかしてくれるときは滅茶苦茶甘やかしてくれる。

『一口ちょうだい』って言うと、ケーキの皿渡してくれる。あたふたしていると、ふと何か思い出した様に、『あーんした方が良かった?』とか言ってくる。揶揄ってるんだよ……深い意味とかなくて。『友達にも普通にやる』とか言うノリじゃない?

まぁだから、口にフォーク捩じ込まれて、笑われる事も多いし……。多いし……!!

それで時間になって帰る時、私が我儘言って、『もうちょっと一緒に居ようよ〜!!』ってごねると、『めんご〜。親と周りが待ってるから』って言って帰っちゃう。

もう!! 本当にさぁ!! 真面目に考えていくれている時は滅茶苦茶、真っ当なのに、『揶揄うと可愛い』って思うスイッチ入ると、容赦なくグイグイ来るから!!

も〜!! 本人居なくても誑かされてるんだけど!! なんなのあの子ぉ!!


聞けば聞くほど、メンヘラ製造機の解析が上がっていく。お前の友達どうなってんだよ。


———♢———♢———♢———♢———♢———


姉ちゃんは何時も兄ちゃんに寄り添う様に座っいて、俺に気が付くと黙って手招きをしてくる。だから二人の間に体を捩じ込ませて座るのが常だった。そうしていると、何時も姉ちゃんから頭を撫でて貰った。好きな者と好きな者の間。この空間が何よりも好きだった。

「少し眠る? 今は家の人は私だけだし、膝だか肩だかは貸してあげるよ。君も、そして君も」

其れを言われて兄ちゃんは一瞬虚をつかれた顔をした。

兄ちゃんはずっと姉ちゃんの事が好きだったし、俺もそれは知っていた。そしてその事実を兄ちゃんも知っていた。

俺達以外居ない空間。秘密を共有する間柄。今此処で甘えても、揶揄う奴は居ないだろうと思ったのだろう。徐に立ち上がり、姉ちゃんの左側に腰掛けた。そうしてそっと肩に凭れかかった。

そうすると此処は安全な場所なのだと思って、俺も膝上に頭を乗せる。後は何時も通り。髪を撫でて、背を叩き、眠るまでそうしてくれた。

だからずっと大好きなのだと思っていた。両思いで、ずっと一緒に居て、こうやって愛を受けながら、過ごすのだと。

「兄ちゃん……姉ちゃん……」


唐突に目が覚める。俺は何時もの様にベッドの上で眠っていた。周りには兄ちゃんは疎か、彼奴も居ない。ただの夢なのだと思い知った。

「……彼奴……夢の中まで俺達を誑かすのかよ……」

強烈な弟が言うことだから、ちょっとオーバーで信ぴょう性がないなーと思ってたので。


これの一番ヤバイところは、本人に誑かす気が全くない。甘えられたから、甘やかすか〜。ぐらいのノリ。


鏡花に『はい、あーん』したのも、『あ、慌ててる。可愛い。ちょっと、からかお〜』

二人に膝枕申し出たのも、『私の枕貸すにしても、一つしかないし。自前のクッションとかないし。じゃあ膝かな〜』という半分冗談混じり。

でも凭れてしまったので、『言い出したのは私だからね』と受け入れてる感じ。


真剣に向かい合う程度のものではない。

と思った時の羽目の外し方が異常。

真面目である。けどもそれと同じくらい、ネジがぶっ飛んでる。

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