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魔法の世界の天才
ある大人は言った。
「聞いた？あの子、皇山中学またA判定だって。」
「皇山中学って、全国一の名門校の、あの？凄いわねぇ。」と。
ある子供は言った。
「お前のお陰で、運動会のクラス種目全部優勝だよ！」
「水泳も全国大会出たんだっけ？凄えよな！」と。
ある記者は言った。
「あいつかぁ、勉強はできるし、スポーツでも結果を残してるけど、やっぱり魔法闘技だよなぁ。魔法であいつの右に出る者は居ないだろうな。」と。
そして、全ての人は言った。
「早瀬相人は天才だ」と。
そびえ立つ高層ビル、行き交う自動車、みんなが握るスマートフォン。私たちの世界と同じに見えるが、この国、月花国のある世界には、大きな違いがある。それは、みんなが魔法を使えること。魔法と科学によって発展してきたこの世界で、魔法を使った戦闘競技、「魔法闘技」は絶大な人気を誇るスポーツであった。これは、そんな月花国での物語。
巫愛紅です。ふあいこうと読みます。苗字が巫愛、名前が紅です。初めての作品投稿です。思い出した時に続けて行こうと思います。
