姫様救出
「そもそもこの経験値はレベルアップだけのもので正しいんですかね?」
「今の所はそうだよな。
現にレベルアップしてステータスが勝手に上がっているから。」
そう隆介の場合だとレベルが10まで上がっているが綺麗に10ずつ攻撃力などのステータスが上がっている。
上げたいステータスを選べれば良いところを伸ばせるのに。
今後そういった事を出来るスキルなども出てくるかもしれない、その時は俺は死にたく無いからHPに極振りしよう。
次の日また、周辺を探索してみた。
まだ見ぬ未開の地を目指し進んでいると
一台の馬車が、ゴブリンの群れに襲われていた。
数は10匹程度だが、護衛の兵士は苦戦していた。
王女をお守りしろ!!!
プギャー!!
うわぁ!!
助けてくれ!!
おいおい護衛の兵士弱すぎね?
「隆介さんどうします?」
「俺が気を引くから
ミヤ、玉ちゃん、一平、助太刀行ける?」
「了解!!」
後は周辺観察!!
ハイ!!
「そこの緑色の奴!!これでも喰らえ!!」
渾身の発泡酒ストレートをゴブリンに投げつけた。
プギャー!!
直撃しゴブリンは絶命した。
弱ッ!!嘘だろ!!気を引くだけなのに倒しちまったよ。
こんな雑魚に負けてる護衛弱すぎだろ!!
「隆介さんこっちも片付きましたよ。」
ミヤ達の周りにも残りのゴブリンが転がっていた。
「この棍棒みたいので一撃貰ったすけどあんま痛く無かったです。」
「私も貰ったけど棍棒の方が吹っ飛んだわよ。」
マジか。これならそこで、周辺観察って言いながら虫と遊んでるヤスとそれを優しく見守っている、いけちゃんでも倒せるな。
「助けて頂きありがとうございます。」
丁寧なお辞儀で如何にも金持ちそうな女性がお礼を言っている。
「私は聖王国カグヤ第三王女 インパクトステーシアと申します。」
インパクト王女キタ!!!
「いえいえお怪我はありませんか?」
「皆様に護って頂いたので大丈夫です。
しかし皆様お強いですね。
冒険者の方々ですか?」
冒険者キタ!!
「いえいえちょっと訳ありでこの辺で生活してる者です。」
「そうなのですね。この辺の森は私が収めてる領土なのですがモンスターも多く管理が上手く出来ないんですよ。
あなた方みたいなお強い方々がいたら心強いですわ。」
「そう言って頂けるとありがたいです。」
「立ち話もなんなんで私の家に招待致しますわ。
行きましょう。」
「ありがとうございます。」
こうして喜び組の皆はインパクト王女邸に案内された。