貴族の暴走
帝国に向かう4人+1匹。
小倉さんと隆介、そして今回被害にあったカグヤの王女も同席したいとの事で車で、もちろんたまちゃんはグリちゃんに乗り移動している。
帝国は隣の地域にあるので車であれば半日もあれば到着できる。
「なっ何なんですかこの乗り物は…」
カグヤのインパクト王女は今乗っている乗り物があまりにも早く移動している為驚きを隠せない。
「これは車って乗り物で俺達の世界では当たり前のように移動手段として使われてます。この世界だと移動手段は馬車などが主流だと思うので驚くのは無理無いですよね。」
「魔法で動いているのですか?」
「いや話すと長くなりますが燃料で動いています。もちろんこの世界では手に入らない燃料です。」
「隆介様の世界の物はこの世界ではあまりに刺激的過ぎます。これから先も得体のしれない物が沢山出てくるのですよね?」
「そうですね。私達の居た世界の物はこの世界においてあまりに便利すぎるし、戦力にもなるのでこらからも王女の見たこと無いような物が沢山出てくると思いますよ。この小倉さんは私達の世界の物を作ったりする事が出来るので(笑)」
「隆介あんま色々喋るな。俺達の一貫した目標は完全平和のエデンを作って現世に帰ることだろ。他に色々情報が漏れたら危害か加わるかも知れない。」
「そうっすね。すいません。」
隆介は軽く説教された。
「隆介あれを見て!!」
外で並走している玉ちゃんが少し離れた所に何かを見つけた。
「帝国兵よ!!止まって!」
「何!?帝国の野郎共この期に及んでまだ仕掛けて来やがるのか!」
「小倉さんと王女は車で待ってて下さい。俺と玉ちゃんとグリちゃんで対応するんで。」
そう言い車を降り、小倉さん達を避難させた。
(佐川から聞く限り帝国はもう争えるような状況でもないし、ネジって奴も帝国内では相当な切れ者なはずだよな?自分達をより一層追い詰めるような行動とるか?内紛でも起きたのか?)
「玉ちゃんとグリちゃん、とりあえずまず対話してみるから手を出さないで。」
「了解よ。まああれぐらいの戦力ならいつてもねじ伏せられるわ。」
隆介達が歩いて近づくと、いかにも金持ちそうな全身金色の鎧に包まれた貴族風の男が綺麗な顔立ちの馬に乗り、大量の兵士を背に先頭を走り近づいて来た。
「我は帝国内メカトロフ領主メカトロフグリース伯爵である。貴様ら宗教団体の分際で帝国に牙を向いた重罪人だな。大人しく投降しろ!」
「メカトロフグリース様。私達は帝国の皇子やネジ様とこれからについての交渉を行う事になっております。もちろん争うようなつもりもありませんのでここは引いて頂けませんか?」
「黙れ!!この薄汚い宗教団体の平民が!!黙って帝国に支配されれば良いものを!!どんな手を使ったのじゃ!もしやあの忌々しい奴隷国家を引き入れたのか?まぁいずれにせよここで貴様らの命運は終わるがなぁ!まあこの場で降伏するなら帝国に絶対服従。カグヤの全利権を帝国に。多額の賠償金の支払い。を条件に引いてやっても良いぞ!ガッハッハッ!」
「その条件は飲めません。元はそちらから攻撃してきたのでしょう。どうして賠償しなければいけないのですが?私達も無駄な争いはしたくありません。どうか兵をお引きになって下さい。私達も武力行使しなければならなくなります。」
「うるさい!うるさい!うるさい!せっかく降伏のチャンスをくれてやったのに貴様らは本当に馬鹿な連中だな!(笑)他にもいる気色の悪い連中も頭足りてないんだろ?だから帝国に牙を向くなんていう選択肢をしたんだろ!」
(こいつ頭イカれてないか…?自分達の立場分かって言ってるの?帝国の幹部連中ほとんど捕まえてるのに…。この世界の金持ったある程度の地位の奴ってこんなんばっかなの?)
隆介は若干引いていた。
「大体この襲撃の事は皇子や幹部の方々は知っているのですか?私達は使いの者を通じて対話する為にわざわざ帝国に足を運んでいるのですよ?それを途中こんな大人数で襲撃するなどあまりに不義理じゃないですか。」
「知る知らないなど関係ないわい!とにかく帝国に絶対服従が貴様らの生きる道じゃ!抵抗するのであれば貴様らを血祭りに上げその戦果を皇子に献上するまでじゃ!すぐには殺さないぞ!帝国に牙を向いた事を後悔する時間を考えさせながら拷問し殺す!その後貴様らの仲間も拷問し、女は奴隷にして遊んでやるよ!ガッハッハ!」
「ああもう良いや!ダメだ。あのクソ野郎。話にならねえ。玉ちゃん、グリちゃん。あのアホ以外全殺しで行こう。アホは生け捕りで。」
「そうね。私も話聞いてたけど元請けの社長を思いだして、ぶち殺したくなったわ。グリちゃん行くわよ。」
ガウッ「はい!」




