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竜の絆の試練2

「さーて殺るか?クソガキ」


「ちょっと待ってくれミヤさん。俺等に殺らせて下さい。」


「えっ?」


「ここは俺等の街です。俺等が殺らなきゃいけません。」

ハロルドはまあまあボロボロで訴えている。


「あのなぁ。ハロルド。お前も分かってるだろ。お前等じゃ勝てないって。俺から見てもお前等の実力じゃこのガキ倒せないのはわかるよ。そしてお前等を守るのが俺の仕事。お前等を死なせない。」


「でも!!」


「分かった。じゃあ一緒に戦おう。俺一人じゃなく俺と竜の絆で。だけど無理すんなよ。あとマリア。バフかけれるか?」


「はい!」


「俺にかけてくれ。それに他のメンバーの回復も頼む。回復したら一緒に戦おう。」


黒衣装来ているミヤは顔こそ見えないが、マリアのバフにより目がキマっている。


殿(しんがり)モードに突入使えないって事は俺より格下だな。ならば)


神黒皇帝(ブラックエンペラー)!)

ミヤは黒尽くめの服装により見えないが、全身に和彫りの入れ墨が浮き出た。


その禍々しいオーラは尋常では無くすぐにアークは殺気を感じ取った。


(変な汗かいてる。こいつヤバい)


その瞬間にはもうアークの懐にミヤはいた。


「おいクソガキ!!女に手あげたな!?

教育じゃオラッ!!」


「ぐッ!」

とっさに防御態勢に入ったが、アークはミヤの拳で吹き飛ばされた。


(あり得ないあり得ないあり得ない)



「まだ行くぞ!!オラオラオラオラッ!!」


「ぐわぁ!!」


吹き飛ばされたアークに容赦ない追撃を喰らわしている。


(何何何?この男。強すぎる。しょうがない。)


竜憑依(ドラゴンポゼッション)


「うおっ!」


突如アークに吹き飛ばされたミヤ。

その目の前にいる、アークは先程とは比べ物にならない程の力があるのは目に見えて分かった。


「僕の魔法剣士の姿は仮。本当は竜人。」


「竜人だぁ?」


「そう。竜の力を纏える。でもこの姿になったのは久しぶり。君強い。」


「素直に喜んで良さそうだな。」


ミヤは気付いた。殿(しんがり)モードが使える事に。

(久しぶりにワクワクして来たぜこの野郎!)


殿(しんがり)モード!!」


(この男、また強くなってる。久しぶりにワクワクする。)


「行くぞオラッ!」


「来い!」


ミヤとアークの壮絶な戦いが始まった。

お互い一歩も引かず、互角で渡り合っている。


「一緒に戦おうってこんなレベルの戦い、割って入れないだろ。」

目の前であり得ないレベルで戦ってる強者二人を見て竜の絆は呆気に取られていた。


(全身に伝わるぜ。こいつの一つ一つの攻撃が。今までで一番強いわこいつ。)

ミヤはこの世界に来て初めて、負けるかもしれない相手と戦っている。

だがその姿は、苦しそうではなく楽しそうだ。


(この男強い。戦い、楽しい。ヤバい、息切れしてきた。)

アークも同様の事を思っていたが、普段この姿では活動していない為、体に相当な負担が掛かっていた。


実際魔法剣士の姿でS級の実力を持っているアークの為、更に強化されている姿はSS級に匹敵する。その敵と互角に戦っているミヤは相当強い。


(ここで決めなきゃ僕の負けだ。)


限界突破(キャパオーバー)


「ぐわぁ!!」


物凄い覇気でミヤは弾き飛ばされた。


竜神特大撃(ゴッドブラスター)!!!」


大地を切り裂く衝撃波がミヤを襲った。


(手応えあり。僕の勝ちだ。)

全てを出し尽くしたアークは、通常の姿に戻り膝を着いた。


「ミヤさぁぁああん!!」

竜の絆は絶望した、あれだけ強いミヤがおそらく目の前で絶命したからだ。


(あんなに強い人間初めてだった。凄く楽しかっ……?)


「おい…クソガキ!随分やってくれたな…絶対骨と内臓逝ってるぞ…」

全身ボロボロのミヤが立ち上がり、ゆっくり歩き出した。


(ばっ馬鹿な!あっあれは僕の最大打撃!!耐えれるはずがない。)


アークは目の前て起こっている事が理解出来なかった。

限界突破した体で放った最大打撃を耐えている者が目の前にいたから。

そしてその者が近付いて来るのがわかり全身から嫌な

汗が出ている。


「生意気なガキにはお仕置きが必要だな。」

ボロボロの服から出ている右腕は和彫りの龍を纏っている。


「くっ来るな!来るな!」


あれ程の強者であったアークであったが満身創痍のミヤの姿を見て、怯えて腰を抜かしている。


超一撃(おしおき)!!」


アークは恐ろしいパワーの一撃を喰らい戦闘不能となった。


ミヤ勝利


「ミヤさ〜ん!!」


竜の絆の女性二人が泣きながら駆け寄った。


「大丈夫かお前等?怪我ねえか?ブフォッ」

ミヤは血反吐を吐いた。


「誰が言ってるのよ。心配したんだから!マリア!ミヤさんにヒールを」


「はい!!死なないでくださいねミヤさん!!ヒール!」


最後まで女性を心配しているミヤは、ゆっくり気絶した。




















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