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ダメ王子の意識改革

(クソッ!クソ!クソ!何故この私がこんな低能な奴等の言いなりにならなければならない。)

スティーブは怒りに満ち溢れていた。


(どうしよう…従者もいないし…一人で外に出たのなんて子供の時以来だよ…)

ニコルソンは不安で満ち溢れていた。


「あんたら国の事考えた事あるの?」


「あんたらとは何だ!!私はカグヤの第一…」

ボコッ!!


「ぐっぐわぁ!!」


玉ちゃんのグーパンがスティーブの腹部に突き刺さりスティーブはのた打ち回っている。


「ひっ!ひぃ!!」

ニコルソンは恐怖で失禁してしまった。


「おい!あんた生意気な口聞いてんじゃねぇよ!ステーシアちゃんが国の為に私達に土下座したこと知ってるの?あんた等みたいなダメ王子が知らんぷりしてるから女の子のステーシアちゃんがどうにかしないと思って行動したのよ!言っとくけどね。私は今簡単にあんたらを殺せる。私達の領地に付いてまだそんな態度なら即ぶっ殺す。」


「わっ…わかった…いやわかりました…お願いします。殺さないで下さい。」

スティーブ一瞬で心が折れた。


「わかったならよろしい。」


「それでどう思ってるの?国の事。」


「…私達も悪いと思っています。なぁニコルソン。」


「うん…あの時の惨劇がトラウマになっちゃって。」


「あの時の惨劇?」


「はい。実は…」


ニコルソンはトラウマになった出来事を話し始めた。


スティーブとニコルソンとステーシアは王妃と隣の国、チェンブロ法国のパーティに呼ばれ馬車に乗っていた。

だがその馬車が魔物に襲われ子供を守る為に王妃は命を落としてしまったのだ。

たまたま近くを通り掛かった、S級冒険者により救助されたがそれ以降外に出れなくなってしまった。

王妃が命を落とした事に王は憔悴しきって国全体が酷く悲観したが、なんとか乗り越え今に至るらしい。


「だったら尚更ステーシアちゃんの事守らなきゃいけないじゃない。あの子は立派よ。あなた達を守ったお母さんのように今国を守るために必死になってる。だからあんた等も頑張りなさい!」


「…」



急にトラックが止まった。



「玉ちゃん。商人ぽい馬車が盗賊に襲われてる。」


「助けないと!」


「いやちょっと待て。商人はもう逃げたみたい。とりあえず行こうか。」


隆介達は襲撃された馬車に向かった。


「何だ!お前等は!すげぇ乗り物乗ってんな!お前等こいつ等殺して全部奪っちまえ!!」

盗賊6人が隆介達を襲撃してきた。


「ひっ!ひぃ!」

トラックの後ろで見ていた王子達はもうおしまいだと頭を抱える。


「ファイヤーウォール」


「ギャァァァ!!」


盗賊達は隆介の魔法で一瞬で消し炭になった。


「舐めんなよ。エデンの社長を。」


「隆介いつの間にか魔法なんて覚えたのね。」


「俺だって自分の身は守らないとね。」


(盗賊6人を一瞬で…一体この男達は何者なんだ。)

スティーブは窮地を免れた安心と強過ぎる男達を見て何とも言えない気持ちになった。


ニコルソンは恐怖で気絶してしまった。


隆介達は商人が置いていった、商品を確認した。

「何だこれは?」


そこには首輪の繋がれた、少年や少女、成人した男女も複数乗っていたのだ。


「たっ助けて下さい!この子だけは殺さないて下さい!御奉仕でも何でもしますから!」

恐らく子供を守っている母親が必死に命乞をしている。



「スティーブ降りてこい!!」


「はい!!」


「これはどういうことなんだ?」


「恐らく奴隷かと思います。先程の商人は奴隷商ですね。この世界では普通に人身売買は行われてますから。」


「人身売買だぁ!?」

隆介は怒りに満ち溢れていた。


「はっはい。我が国カグヤでは人身売買は禁止されていますので、恐らくチェンブロ法国の奴隷商かと思います。あそこは人身売買を認めてますし、奴隷を酷く扱ってると聞いたことがありますので。」


「玉ちゃん。帝国の件済んだらチェンブロ法国だな」


「そうね。許せないわ。」

玉ちゃんが破壊神のオーラを出している。


「あんた等このトラックに乗りな。」


「はっはい…どうか殺さないで下さい!何でもしますから!」


「大丈夫よ。この世界で一番の領地に連れてくわ。」


奴隷の者達は不安そうにトラックに乗っていった。


後ろではニコルソンがまだ気絶している為より一層奴隷達は不安になった。



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