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王女の頼み


「本当にありがとうございます。」

王女は隆介達に深々と頭を下げている。


「いえ、武勲は彼等にありますから。竜の絆に色々してあげて下さい。」


「いえ、喜び組の方々にも負傷者の回復して頂いたり頭が上がりません。」


「それくらいは私達と王女様の仲なので。では私達は行きますね」


隆介はイヤな予感がした為、早々と切り上げようとした。


「喜び組の皆様どうか!どうか!お願い致します!この国に力を貸していただけないでしょうか!」


隆介のイヤな予感が的中した。

「王女様も分かっていると思いますか俺達は…て何しているんですか!?」


そこには頭を地面に付けている王女の姿があった。


「分かっております。皆様が目立つ事を嫌い自分達に被害が及ぶ事を最も恐れている事。ですが私も一国の王女。自国に危機があると分かれば行動するのが上に立つ者の役目だと思っております。」


それは隆介も同じ思いだ。だがここで王女様の願いを聞いてしまえば確実に、エデンに何かしらの被害が加わる。隆介は土下座してまで守りたい王女の願いと株式会社エデンの安全を天秤にかけないといけずなんとも言えない葛藤で苦しめられていた。


「勿論タダとは言いません。私が出来る全てを報酬としてお渡しします。それこそ私の身でも構いません。何とか力をお借りできないでしょうか。」


一国の王女が自分の身と引き換えに自国を守ってほしいと訴えかけていた。


「隆介さん。俺は戦いますよ。さすがに女の子に土下座されて断れないっす。」


「俺もです。ここで断ったら男が廃ります。」


「隆介。この娘立派じゃない。私も協力するわよ。」


やはり喜び組の皆意見は肯定的な意見であった。

しかし隆介は違う。

隆介が簡単に決断することによりエデンの皆に危害が加わる恐れがあるからだ。

だがここで断ってしまえばミヤ達が反発するであろう。

(何か良いアイデアないかな…ん?)

隆介の目の前には二人の変態マスク宗教団体、ターマ教のメンバーがいる。


「王女様顔をお上げ下さい。一回私達の領地エデンに持って帰らせて下さい。私はエデンの社長というポジションでいわゆるこの国の王様みたいなものです。

王女様にはお分かり頂けると思いますが、国の危機に関わる事を二つ返事でやりますとは言えません。王女様もお父様である王様とお話し合いになり行動してると思いますし。」


「このような事に巻き込んでしまい申し訳ございません。勿論です。良いお返事お待ちしています。」


「あと一つ、王子様は何をされてるんですか?

こういうのも何ですけど、普通はこういう交渉事は王女様が行うものではないと思いますが?」


「……あまり言いたくないのですがこの状況化でも兄達は部屋から出てきません。ですので私が動かざる負えない状態です…」


「そうですか。分かりました。」

隆介はどこかさっぱりしていた。


「とりあえず持って帰ってうちの幹部と話し合います。」


「宜しくお願いします。」


こうして隆介達はは変態マスクを被らされているグリちゃんと共にイカツイトラックで帰路に着いた。




「ただいま戻りました。」


「おう。隆介早いな!どうした。良い石取れたか!?」

出迎えてくれたのは田中さんだった。


「いやちょっと面倒くさい案件が来たから会議しようと思います。前回のメンバー集まれます?」


「分かった。呼んでくるよ。」


会議室に続々と主要メンバーが集まってきた。


「すいません。忙しい中集まってもらって。」


「何言ってんだ。社長の呼び出しは一番優先しなきゃ行けねぇだろうよ。」

小倉顧問は笑いながら席についた。


「今回少し面倒くさい事に巻き込まれてしまいました。」


「どうした?旅切り上げてまで俺等に報告するってことはまぁまぁな出来事だろうけど」


「はい。単刀直入に言います。恐らく帝国の者がカグヤに攻撃を仕掛けてきました。」


「何?」


会議室の空気が穏やかなムードから一変した。


「ケガとか大丈夫ですか?隆介さん達が退治したんですか?」

ザキが心配そうに尋ねた。


「いやそこにいる竜の絆のメンバー単騎でA級の悪魔を退治したよ。無事A級昇格が決まったよ。」


「凄いじゃないですか!!竜の絆!見る目ありましたね。」


「いや田中様に作って頂いた武器や防具のおかげです。ビックリする位力が飛躍したので」


たしかに一つ一つの魔法や打撃の威力が田中さんが作った武器や防具のおかげで飛躍していたのもあるが、この国を守るんだという思いが竜の絆の力になったのも間違いない。


「それにやはり目立つことは出来ないと判断して、人命救助に回ったよ。」


「それは良い判断じゃねぇか。俺等は目立たずカグヤに恩を売れるしなぁ。だがA級の悪魔だっけかぁ?何でそいつが帝国の回し者ってわかるんだ?」


「その悪魔が滅びる際にラチェット男爵という名前を口にしていました。そのラチェット男爵というのが帝国の幹部にいるみたいです。」


ラチェット男爵が帝国の幹部にいる事を知っているには理由があった。



隆介が旅に出発する際に、一人の男が近寄っていた。


その男の名は、佐川、職業は忍者だ。


「隆介社長。僕を偵察隊として認めてくれませんか?ぶっちゃけ力仕事嫌なんでこの職業を活かしたいんですよ。」


職業、忍者 圧倒的な跳躍力と素早さで足音をたてず歩く事ができる。

またレベルが上がるに連れ魔法ではなく忍法や忍術を覚える。


「職業忍者ってすげぇな。偵察にもってこいじゃん。って佐川君どこいった?」


「ここにいます。このように姿を隠す忍術も覚えました。」


「すげぇ!!でも一人で大丈夫なの偵察。」


「逆に一人が良いです!人見知りだし(笑)」


「分かった。危なくなったらすぐに逃げなね。後これ渡しとくから。お金とスマホ。」


「ありがとうございます。スマホってこの世界でかけれるんですか?」


「試してみたから大丈夫。ネットは見れないから電話のみみたいだけど。」

隆介は職業が進化してから購入出来るものが増え、とうとう連絡手段も確保していた。



「了解です。早速帝国とやらの情報探ってきます。」

とこういった流れがあったのだ。


ちなみにラチェット男爵の名前を聞いた際に佐川に連絡し、確認も取っていた為、一応カグヤの兵士にも伝えていたのだ。



「佐川の野郎いねえと思ったら偵察してたのか(笑)」


「すいません。小倉さん。俺も旅に出る間際だったんで伝えられなかったです。」


「いや大丈夫だよ。んでラチェット男爵が帝国にいるとして俺等がなんで面倒くさくなるんだ。」


「カグヤの王女にお願いされたんです。手を貸してくれって。」


「返事はしたのか?」


「一回持ち帰らせてくれと言って今ここに居ます。」


「そうかぁ。まあ勝手に決めれる案件では無いわな。隆介はどうするつもりだ。」


「正直断るつもりでいましたが、あの王女俺等の前で土下座して頼んできたんです。」


「何?王女が土下座?」


「はい。その場にはミヤ、一平、玉ちゃんも居ましたからねぇ…流石に断れなかったですね。あいつ等情に弱いし。」


「こりゃ一本取られたな(笑)断ったらあいつ等隆介の事責め立てそうだしな(笑)」


「はい(笑)なので手を貸すことにしました。

ですがエデンとして手を貸すつもりはありません。

皆入ってこい。」


すると変態マスク軍団が会議室に入ってきた。


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