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ドラゴンの卵

隆介が会議に出てる中、ヤス、いけちゃん、カブちゃんは森を探索していた。


「いやぁ中々雑魚ばっかですな。」


道中色々なモンスターに襲われるも、カブちゃんが強過ぎてなぎ倒して行っていた。


また、昆虫とやれる事が増える一つで経験値の共有がヤスの能力であるらしく、カブちゃんが敵を倒せば自然とヤスもレベルアップしていった。


「いけちゃん…ごめん…俺めちゃめちゃ強くなってる。俺この世界征服できるかも…」


「あんま天狗になるなよヤス!!俺も一気に巻き返してやるからな。」


そんな会話をしながら進んでいくと、前回ジャイアントナーガが住んでいた洞窟とは別の洞窟を発見した。


「この森どんだけ洞窟あるんだよ。」



「ヤバそうな、匂いがプンプンするな。」



「ヤス様、いけちゃん様、この洞窟は少し警戒した方が良いです。私の敵感知が反応してるんですが膨大であったり微弱であったりしています。恐らく強大な敵が何らかの状況になっています。」


「分かった。絶対離れないでね。カブちゃん。」



「御意」


ヤスといけちゃんはカブちゃんに隠れながらゆっくり洞窟の中を進んでいった。



雑魚敵を倒していき、奥に進んでいくと、大きな扉が出現した。


「この敵感知はこの奥ですね。相当な魔物が扉の中にいます。私と同程度、いやそれ以上かもしれない。まだこの森にも私クラスの者が存在していたのか。」




「カブちゃんと同程度って俺等で何とかなるの?玉ちゃんとか呼んだほうが良いんじゃない?」


「バカヤロー!!いけちゃん。ここに真の強者がいるだろ!!」


いつの間にか用意した赤いハチマキを巻きストリートファイターのリュウの如く佇んでるヤスがいた。



「そっか、ヤスもレベルアップしてるんだもんね。頼りなるぜ。」


いけちゃんは馬鹿だった。こういう時のヤスは死亡フラグでしかない。

それにヤスは確かにレベルは上がっているが、昆虫に対しての物なので違う魔物に対しては凄く弱い。



「ヤス様、いけちゃん様、注意して下さいね。それでは扉を開けます。」



カブちゃんが勢い良く扉を開け3人は中に入った。



中はとても広く中央には玉座があり、とても大きなドラゴンが佇んでいた。


「何だ。貴様らは。」



「ひっひぃ~!!」


ヤスはその圧巻の光景に尻もちを着きちょっと漏らした。



「探索していたらここにたどり着いたんだ。御人はドラゴンの一種か?」



「ガッハッハ!俺の姿を見てそんな口聞けるなんて中々度胸があるな。相当な手練れだろ。」



「御人と同等位には強いだろうよ。何なら1戦交わるか?」



「ガッハッハッ!中々面白い客人だ。昔だったらそうしたいが今は遠慮するよ。体がもたんでな。」



ドラゴンは久しぶりの客人が嬉しかったのか高笑いしながら答えた。だがその表情は時より辛そうな表情でもあった。



「そうか。御人…病に侵されてるのか?」



「ガッハッハ!そうだ!我の病は治癒できない病でな。このまま朽ち果てて死ぬだけよ。」



ドラゴンは病に侵されており、余命も少ないようだ。

だからカブちゃんの敵感知が膨大であったり微弱であったりしていたらしい。



「そうだ。これも何かの縁。そこにいる人の子、これを貴様に託したい。」



ドラゴンはお腹に抱えている大事な卵をいけちゃんに差し出した。


「俺に?どうして?」


「ガッハッハ!どうしても何もお前以外に託せる奴はおらんわい。貴様にはそういう能力があるだろう。その卵は我と先に逝ってしまった我の妻の子じゃ。貴様だったらその子を守れるじゃろ。我がそうしてやりたいんだがそうもいかなくてな。妻が待つ世界にそろそろ行かなくてはならぬからな。」


笑いながら何処か寂しそうにドラゴンは言った。

ドラゴンは自分の子を守るために気合で生き延び自分の子を託す奴が現れるのをまっていたのだ。



「分かったよ!絶対大事に育てるよ!俺の仲間皆強いから安心して!」


「ガッハッハ!感謝するぞ。昔話になるが我も昔はある人の子と旅というものをしていての〜!その時間は我が過ごした中でとてもかけがえのないものになったんだ!!我が子にもその時間を過ごしてもらいたくてな。貴様らが客人で来てくれて良かったぞ。最後に、まだ生まれてないが我の子な名を何と付ける?」


「俺が決めて良いの…?じゃあさすけ!さすけにするよ!男の子だから!」



「ガッハッハ!貴様には生まれて来る子の性別が分かるのか!!」


「分かるよ!!そりゃドラゴンさんに子を託された能力だからね!!」


そう。いけちゃんは分かっていた。この卵の子が男の子である事と、もうすぐ目の前のドラゴンが息絶える事を。


「ガッハッハ…そうか。さすけか…中々良い名だな。さすけを頼んだぞ人の子よ。貴様らに出会えて本当に良かったぞ…さすけ強く育てよ。」



そう言って目の前のドラゴンは静かに目を閉じた。いけちゃんは気付いた。その目からは一粒の泪が流れていた。

その泪が地面に落ちた瞬間ドラゴンから託された卵にヒビが入った。


キュピー!!


いけちゃんの腕の中でさすけは無事生まれた。




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