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初めての使役

(そういえばヤスとかいけちゃんに使えそうなアイテムが購入欄にあったな。首輪だったっけか?買っといたろ。)


隆介は試しに2つの首輪を購入した。


「玉ちゃん。試しにそのデカいカブトムシ全回復してみて。そんで回復して暴れ出したら危ないからそこのドヤ顔とミヤは戦闘準備な。」


「ウスッ(ドヤ顔)」


「了解しました。」


「オッケー。行くわよ。ヒール。」


玉ちゃんがヒールをかけた瞬間みるみるとカブトムシの傷口が塞がっていき瀕死の状態のカブトムシが目を覚ました。


一瞬何が起きたか理解できず戸惑っていたが、すぐにヤスの方に行き膝をついて頭を下げ、何かを必死に伝えようとしていた。


「何を伝えようとしてるんだこいつ。」


「分からないですが被害は加えようとはしてないですね」


「俺には分かりますよ。こいつ腹減ってます。」


絶対違うだろ。


「そうだ。コイツにこれつけてやれ。」


そう言ってヤスに先程の首輪を渡した。


「なんすかこれ?」


「俺も分かんねえけど昆虫用の首輪みたいだぞ。」


「マジすか!!コイツ首無いんで角に付けてみます」


ヤスがカブトムシの角に首輪を付けた瞬間眩い光が辺りを包み角に完璧にフィットした。


「先程はヤス様のお仲間を傷付けてしまい誠に申し訳ない。」


「うわぁすげぇ!!喋った!!」


どうやら隆介の購入した首輪は使役する時に使うもので付けたら会話や意思疎通ができるようになる物らしい。



「いやこっちから攻撃仕掛けてしまったからしょうがないよ。こうだいも天国で許してくれてると思う。」


「だから死んでねぇよ。むしろ玉ちゃんに回復してもらって体軽くなってるわ!!」


ザキとたかしはゲラゲラ笑っていた。


「是非許して頂けるなら、私をヤス様の弟子にして頂きたい。」


そう言ってカブトムシは再び頭を垂れた。


「フッ弟子か。弟子にするのには条件がある。それを飲めるか?」


ヤスは家系ラーメンの店主の如く腕を組みながらドヤ顔をしている。


「ははぁ!!何なりと!」


カブトムシは再び頭を垂れた。


「まずホームの人間に危害を加えない!むしろおまえはここでは一番下だと思え!確実に今いる人達はお前より強いからな。」


「自分でも分かります。特に私を回復してくれた御人は恐らく人外の境地かと。」


玉ちゃんはこうだいにキスをしたいらしく追いかけている。


「次に俺と共に戦うなら死ぬな!俺を守って死ぬとかやめろ!俺は死なないから周りが強すぎて!」


「承知しました。」


確かにヤスより強い奴は沢山いる。恐らく普通に戦ったら日々建築作業をしているホームのおっちゃん達の方が強いまである。

それを弟子志願している奴に高らかに言う所、そういう所がヤスの良い所であり可愛がられる所だろう。


「ヤス。コイツに名前つけてやれよ。個体がヘラクロスなんちゃらで呼ぶのめんどいから。」



「そうですね。ではお前に名前を授ける!!お前は今日からカブちゃんだ!」


うわぁ…やっぱりセンスなかったかコイツ。この調子だとカマキリとか使役したらカマちゃんになるぞ。カマちゃんは玉ちゃんだけで十分だよ。



「名前まで頂けるなんてこの上ない幸せ。カブちゃんの名に恥じぬよう精進致します。」


隆介は思った。恐らくコイツも脳筋バカだと。


そしてヨダレを垂らしながらいけちゃんが隆介を見ていた。


「いけちゃんのもあるよ。はいこれ。」


「ありがとうございます。ヤス!カブちゃんと一緒に明日森探険しようぜ。」


目を輝かせながら首輪を眺めるいけちゃんであった。


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