身だしなみ
「出来ました!!」
ムスレラは綺麗に蛇の皮を矧ぎ、すごい量の蛇皮が出来上がった。
「ヤッホーイ!!ありがとうございます。お代は幾らですか?」
「こっ...今回は結構ですよ。その代わりこの蛇の肉を売っていただけませんか?【厄災級】の魔物の肉の味が気になるもので。」
「ではタダであげますよ。美味しかったら少し分けてください。」
隆介は蛇の肉なんて絶対食べたくないが、味が気になるのでヤスに毒味させるつもりだ。
「ほっ...本当ですか!?凄い高価な物だと思いますよ?」
「大丈夫ですよ。その代わり今後ともご贔屓して下さい。」
「も..勿論ですとも!!」
やはりムスレラは隆介達の圧倒的な力を垣間見て、若干遠慮している。
「とりあえず俺等はこれで行きますね。」
隆介は大量の蛇皮をアイテムBOXに入れ、立ち去ろうとした。
「ちょっと待ってくれ!!」
竜の絆ハロルドが隆介達を呼び止める。
「まだやんのか!?今度は俺が行ったるぞ?」
一平が目を血走らせながらハロルドを睨みつけ喧嘩を売っている。
「いや違います。竜の絆のリーダーとして冷静に考えている。君達には勝てない。」
「じゃあ何だよ。お前のギルド入れってか!?」
「いや違う。オレ達は君達の傘下に入りたい。」
「えっ!?ハロルドマジでいってんの!?」
突然のハロルドの発言にエリーは戸惑っていた。
(いやあのミヤって男私の超タイプだしむしろ大歓迎!!)
心の中は違った。
そう。魔法使いのエリーは一撃でハリーを倒すミヤに一目惚れしていたのだ。
竜の絆のメンバーも分かるだろ。この圧倒的に力の差を。
「俺は戦って負けた身だ。心から謝るよ。本当に申し訳ない。相手のミヤ氏は武人だ。あれだけ煽った俺にトドメを刺さなかったからな。俺は自分の非力さを痛感したよ。」
「そんな事ねぇよ。散々煽りあいしたけど勝ち負け着いたらノーサイドだ。」
ミヤは早くも落ち着いてそう呟いた。
(傘下とかだりぃよ。でも絶対こいつ等ついてくるじゃん)
隆介は次々と自分達が面倒くさい事に巻き込まれている状況に嫌気がさしていた。
「傘下とかそういうのはあれですけど、お互い協力関係になるとかなら大丈夫ですよ。あと約束してほしい事として俺等の情報を漏らさないでもらいたい。これだけはお願いします。」
「あぁ約束するよ。お前等今日からこの方達と協力関係を結ぶ。異論あるか?」
「何か変な感じ。ハロルドが言うなら問題ないわ。」
「私もです。」
「俺もだ。ミヤ氏に色々教わりたいしな。」
こうして喜び組と竜の絆は協力関係を結んだ。




