竜の絆
連れてかれた場所はギルド内の地下にある闘技場であった。
「今からお前らにはウチの最強ギルド竜の絆と仮試合をしてもらう。」
そこには剣の腕が立つ剣士ハロルド
タンク兼重戦士の大男ハリー
中級魔法まで使いこなす露出度高い魔法使いエリー
ヒーラーサポート役の聖女マリア
この完璧な布陣で構成されている、この街の最強B級ギルド竜の絆のメンバーが立っていた。
「なんで俺等が戦わなければいけないのですか?」
「まず冒険者ギルドという組織はランクという物があり下はEランクから上はSランクまで存在する。」
「ハイ。」
「上に上がるに連れてクエストは勿論難しくなるし、命の危険に晒される事になるのは理解できるな?」
「理解できます。」
「カグヤの今の現状として〃帝国の代替わり〃や〃魔王城の誕生〃など懸念される事項が沢山あるのは知ってるか?」
「一応王女から聞いていますけどそれと今の状況に何の関係があるんですか?」
「カグヤにはろくな兵士はいないから、冒険者ギルドで魔物の退治やらを行なっているが正直帝国や魔王などが攻め入って来たら対応できない。ウチの最高ランクはそこにいる竜の絆のBランクだからな。」
「それで?」
「即戦力が欲しい。俺にはわかる。お前らは相当強い。」
「お断りします。俺等は強くないですしカグヤの兵隊になるつもりはありません。」
喜び組は王女を助けて恩を売ったのは間違いないがお互い【winwin】だし、正直ホームの皆さえ安全に暮らせればこんな面倒くさい事に巻き込まれる必要は無い。
ハリー「おいギルマス!!聞いたか!?こんな腰抜け共ほっとけよ。大体こんな連中が強いわけねぇだろ!!俺も弱い者イジメしたくねぇからよ。」
ミヤ「何か言ったかおっさん!?」
ハリー「腰抜けって言ったんだよ!!大体そんなヒョロい体で俺を倒せるわけねぇだろうが!!」
ミヤ「弱い奴ほどよく吠えるよな。黙ってろよクソ野郎。」
ハロルド、隆介「やめろ!!」
ミヤとハリーは今にもやり合いそうだ。
隆介「分かりました。こちらも相当ナメられて頭来てるんで、ウチのミヤとそちらのハリーさんで試合しましょう。ウチが勝ったらギルド所属はやめて自由にやらせてもらいます。正直ギルド所属した所で旨みがありませんから俺等は。」
喜び組は先程恐ろしい程のデカいパイプが繋がり、当分お金に困る事は無い為確かに旨みが無い。
それこそ最初は冒険者ギルドと言う響きに憧れがあったが、この世界の現状を考えるとギルドに所属する事で命の危険に晒される可能性があるので無理にギルド登録する必要は無い。
パト「もしお前らが負けたら?」
隆介「何でも言う事聞きますよ。兵隊にもなりますし、それこそ竜の絆さんの荷物持ちでも何でも」
ハリー「聞いたかギルマス!!俺は何時でも殺れるぞ!!とりあえず金持ってるみたいだから装備を一新してもらうかな(笑)」
ミヤ「隆介さん、こいつはマジで洒落ならんくらい殺りますわ。久しぶりにクソムカついたんで。」
パト「わかった。お互い戦闘不能になったら終わりだ。トドメ刺すのはダメだ。」
こうしてミヤ対ハリーの試合が始まった。




