カブトムシの化け物
男達は酒をたらふく飲み、二日酔いで目が覚めた。
「うわぁ気持ち悪い」
「陳さんサッパリしたの作ってくれ。」
陳「あいよ~出来たよ生姜焼き定食味濃い目」
「おい話聞いてたか!!生姜焼きはまだ許すけど味濃くするのは違うだろ。」
陳「うるさいね!!早く食べて働けね!!」
隆介達は建築のおっさんと陳さんの会話が聞こえた為、カップラーメンを食べ一平の運転でカグヤに向かった。
一平「この軽トラすげえ運転しやすいですよ。足回りちゃんと整備してるから。」
隆介「佐々木さんに感謝だな。」
運転は一平で助手席に隆介が座って、戦闘民族は荷台に乗っている。
一平「そういえばヤスさんといけちゃんさんは?」
隆介「あぁ何かザキ達と一緒に今日は行動するみたい。早くモンスター使役したいみたいでさ~あんま迷惑掛けるなよって言っといた。」
一平「心配ですね....」
ザキ「ヤスといけちゃん宜しく!!」
ヤス「宜しくね。」
いけちゃん「宜しく。」
ザキといけちゃんとヤスは同じ年で元々面識もあったみたいですぐに打ち解けた。
ザキ「とりあえずモンスターを仲間にしたいんだよね?」
ヤス「そうなんだよね~作戦としてはザキが獲物を弱らした所にこの俺かいけちゃんがとどめを刺す感じで。」
ザキ「分かった。とりあえず虫の魔物と恐竜の魔物見つけたら教えるよ。」
ヤス「ありがとう。」
ザキはただ面倒くさいだけなのに心良くこの作戦を引き受けていた。
ザキも狩りを行うにつれレベルが上がり職業が狩人からハンターに進化しており、全体的に能力が向上したのと、能力ハンターの眼により魔物の情報が細かく分かるようになっていた。
従って魔物が昆虫なのか恐竜なのかも分かるためヤスといけちゃんにとっては好都合なのだ。
しばらくザキ達は獲物を狩りながら探索していると、森の奥から木を殴る音が聞こえて来た。
ドーンッッ ドーンッッ
ザキ「何だよあいつ!!!」
そこには人間よりちょっと大きな筋肉質のカブトムシの魔物が、鍛錬しているのか大木にパンチを打っていた。
その姿はまさに修羅。幾千の試合を行ったのか傷跡が体の所々についている。
ザキ「あいつはヤベェよ。厄災級って書いてあるしHP60000超えてるぜ。」
このモンスター(ヘラクレスウォリアー)も厄災級と記されており恐らくジャイアントナーガ級の強さである。
正直今のザキ達で倒せるかは未知数だ。
ヤス「あいつ超かっけぇ!!欲しい。」
ザキ「マジ?」
こうしてザキは今までの獲物とは違う、圧倒的強者の魔物と対峙する事になった。