整備士の佐々木さん
一平「そういえばあのデカい蛇厄災級とか書いてありましたよ。」
隆介「厄災級?魔物にもクラスがあるって事か?」
またわからない事が増えて隆介は頭を抱えた。
隆介「明日カグヤに行くか!!インパクト王女に会って商人の紹介してもらうのと冒険者ギルドに登録してみよう。」
いけちゃん「それならあれ乗ってきましょうよ」
軽トラがそこにあった。
今まで何が起こるか分からなかったので探索は慎重に徒歩で行っていた。
隆介「確かにカグヤまでの道程は大体分かるし歩きだと遠いしな。でもあの軽トラ何かゴツくね?」
いけちゃん「この世界に飛ばされた原因を作った重機乗りのおっちゃんが職業整備士らしく、車や重機を改造できるらしいんですよ。あの軽トラNOパンクタイヤでエンジンも乗せ替えてあるんすよ。」
隆介「すげえな。確かあの人佐々木さんだっけ?」
いけちゃん「そうですよ。俺なりに役に立ちたいって一生懸命整備してます。」
隆介「マジか。ちょっと挨拶してくるわ」
少し歩くと田中さんの持ち場の少し先で車をイジってるおじさんがいた。
隆介「佐々木さん!!凄いですねあの軽トラ!!」
佐々木「おう隆介君か!!いつもありがとうね。」
隆介「いや俺なんて何にもしてないですよ。周りがめちゃくちゃ強いだけです。」
佐々木「いや隆介君に皆付いていってるんだよ。あの子達は隆介君が居なかったらもう死んでるよ多分(笑)」
隆介「確かに否定はできないですね。(笑)ありがとうございます。車イジるの好きなんですか?」
佐々木「いやそんな事は無いんだけどさあ。御覧の通り職業整備士だし、みんなをこの世界に連れてきてしまった原因でもあるからさぁ、少しでも元の世界に帰れるようにやれる事はやりたいんだ。」
隆介「そんな事考えてたんですか?そんな気落ちする事無いですよ。見てくださいよあれ。」
周りは酒飲みながらどんちゃん騒ぎしている。
隆介「楽しみながら皆頑張ってるんです。もちろん帰るのは最終目標ですよ。家族いる人もいるんで。だから佐々木さんも気負いせず助けて下さい。」
「そうだぞ!!佐々木!!」
「俺もおっかぁと息子に会いてえけどしょうがねえよこれじゃ!!!」
「佐々木もこっち来て飲め!!!お前ビール好きだろ!!!」
佐々木「うぅ...すまねえ皆...俺頑張るよ!!隆介君。俺に整備の担当任せてくれ。車イジるの好きな奴数人集めるから。」
隆介「お願いします。出来るだけ装甲が硬い強いやつお願いしますね(笑)」
佐々木「いきなり無茶な依頼だ(笑)任せとけ!!最強のやつ作っやるよ!!!よーし今日はたらふく飲むぞ~!!!」
「おっ佐々木来たぞ!!!」
「おめえのせいで変な世界飛ばされたんだから駆け付け一気だっぺよ!!」
佐々木「それ言われたら飲むしかねえな!!(笑)」
ホームでの嫌なモヤモヤが消え、男達は楽しく飲み明かした。