まさかの報酬
なんじゃこりゃ!!!
案内された家は豪邸中の豪邸で隆介達が住んでいた日本ではまず見たことの無い造りをしていた。
「お帰りなさいませ。お嬢様。こちらの方々はお嬢様のお客様ですか?」
白髪、白髭の執事と10人以上のメイドが出迎えた。
「こちらの方々は私がモンスターに襲われた所を助けて下さった命の恩人ですわ。
丁重に饗して。」
「何と!!お体は大丈夫ですか?お怪我ありませんか?」
「この方々のおかげで大丈夫よ。」
「それは良かった!!
お客様方本当にありがとうございます。
お嬢様が無事なのはあなた方のおかげです。
皆の者この方々を客間に案内しなさい。
失礼のないようにお願いしますよ。」
ハイ!!
すげえ光景。マジで転移してんじゃん俺ら。
喜び組の皆は日本ではまず見ないだろう光景を目の当たりして、改めて自分達が置かれてる状況を悟った。
色々とお互い聞きたいことがあると思いますので
ゆっくりくつろいで下さいね。
無駄に豪華な客間に通された喜び組は、当然ゆっくりできるわけもなく偽りの笑顔でその場を取り繕った。
「皆さんは何故あの森に居たのですか?」
「それはですね...」
そこから隆介達はここに至った経緯をインパクト王女に話した。
「つまり私達の知らない違う世界から転生されたって事ですか?」
「正確には転移ですね。何も風貌変わってないんで。」
確かに喜び組の皆は、見た目イカツイおじさんであったりゴリゴリの人であるので、生まれ変わってこの姿だったら何が起きたんだとびっくりし、現実を受け入れられないであろう。
「なるほど。皆様の状況は大体把握しました。
私もあなた方に救われた身ですから、この世界での生活を協力したいですわ。
是非お礼させてください。」
「いえいえそんな当たり前の事しただけですからお礼なんて。」
「そうはいきません!!聖王国王家の名がありますから。
地位とかどうですか?私の権力で爵位を授けますよ?」
うわぁ凄い権力持ってるよこの人。
隆介は正直この得体の知らない世界の情勢に巻き込まれたくないと思ったがこの王女の性格から絶対引かないだろうと思い一つの提案をした。
「でしたら王女が管理が難しいと言っていた森を私達で管理してもよろしいでしょうか?
もちろん爵位等はいりません。」
「本当にそんな事でよろしいですの?
あの森は正直私の領地ではありますがモンスターが多すぎて聖王国も手を焼いていましたの。
丸々あげますわあんな領地!!」
「本当に良いんですか?」
「ええ。
むしろあなた方みたいな強者と友好を結びたいですしこちらからしたらこの上ない提案ですわよ。」
「それはよかった。それでは宜しくお願いします。」
隆介達は正式に広大な領地を手に入れた。