第39話 その後
一回戦全ての試合が終わり、二回戦の組み合わせが発表された。選抜戦の一回戦では、最後の試合である彩斗達が波乱を起こした以外は予想通りであり、やはり、有名な選手ばかり勝ち抜いている。
「彩斗さん、食事ができましたよ」
彩斗がトーナメント表を見ていると、レイシアが食事ができたと教えてきた。本来では、宿泊しているホテルで食事が出るのだが、レイシアが作ると聞かなかった為、レイシアが作った料理を食べている。
「ああ、わかった」
ちなみにホテルの部屋には狭いが、キッチンがあり、レイシアはそこで作っている。
二人は静かな空間で二人きりの食事をしているが、不思議と嫌だとは彩斗は感じていない。
「それにしても、やっぱりきたな」
「そうですね」
そう。試合が終わると、彩斗とレイシアの元には様々な人が来て、質問責めにあった。そのほとんどはレイシアの事であった。
一体どこでメーカーなのか、一体どこで手に入れたのか、譲ってほしいや少し調べさせてくれとかいろいろであったが、彩斗はレイシアを連れ、ホテルに逃げ、今までホテルの部屋から出ていない。
「諦めてはくれないよな?」
「あのタイプの人間達は欲望に忠実ですから諦めはしないのではないですか?」
レイシアはそう分析しているみたいだが、
「でも、俺はレイシアを渡す気も知れべさせるつもりもない。……レイシアは俺の大切な家族だからな」
彩斗はそう言った。
「彩斗さん、うれしいです。……でも、家族より、恋人とか愛しているとかの方がよかったですね」
「……恥ずかしかったんだ」
「でも、うれしいです」
レイシアは笑顔で彩斗に抱き着いた。
「なら、お礼に今日は私が彩斗さんをいっぱい奉仕させていただきますね」
レイシアは抱き着いた姿勢のまま、彩斗を押し倒した。
「あの、一応明日も試合があるんだけど……」
「心配ありません。彩斗さんは私に体を預けるだけでいいですよ」
彩斗の訴え虚しくその夜は、激しい夜となるのであった。
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