第30話 開会式
「えー、からして、ここにいる諸君はこれからの日本を担う者としての……」
魔導十高大会にやって来た彩斗達は、大会の開会式に参加しており、お偉いさんの話を長時間聞かされ、退屈していた。
やっとの思いで開会式は終わり、みんな自分達の学園の方に戻っていった。開会式は今日であるが、試合は明日からなので、明日に備える者や過去のデータを見返して作戦の確認をする者等様々である。
「レイシア、これからどうする?」
「そうですね。別に今からやる事も無いですからね」
「なら、そこら辺でも散策しないか?」
「はい。いいですね」
彩斗とレイシアは他のメンバーの様に明日に備えてやる事も無いので辺りをぶらつく事にした。
「それにしても、ここは自然が豊かだな」
大会が開催される場所は自然豊かで山や森、川まである都会と比べて自然が広がっており、広さも東京ドーム約三十個ぐらいはあるのではないかと言われている。
「都会から離れてここに会場を造ったのは、都会で大規模な施設を造れる所が限られており、さらに安全面を考えたら、都会から離れた場所であるここがベストだと判断された様ですね」
「成程。まあ、ここなら、どれだけ派手にやっても人的被害はでないだろうな」
「ええ、観客席にも特殊な装置を使い防御フィールドを張っている様なので流れ弾とかの被害もないと思います」
「防御フィールド?そんな物があるのか?」
「はい。この防御フィールドは大型で持ち運びや戦場に持って行くにはあんまりメリットがありませんが、この様な施設になら設置でき、エネルギー等も地下からパイプを通して送られてくる為、エネルギー大量消費等のデメリット等も改善されている様ですね」
「なら、レイシアの武装でも破壊はできないな?」
彩斗は冗談で言って見たが、
「彩斗さんがそう私に命令してくれるなら、この施設の防御フィールドぐらい破壊して見ましょうか?」
「……冗談だよ」
彩斗は一瞬、レイシアなら本当に防御フィールド破壊するかもと思ってしまった。こうして、彩斗達は会場の近くを散策していた。
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