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第20話 決闘⑥


 煙が晴れるとそこには、レイシアとレイシアの攻撃により地面にめり込まされているライオン型の魔導兵器の姿があった。 ライオン型の魔導兵器は微弱だが動いているものの、誰が見ても戦闘継続は無理だとわかる程にダメージを受けていた。


 決着は着いたと会場にいる全員がそう思っていると、レイシアは片手でライオンの頭を掴み、次の瞬間、空いている方の手でライオンの体を貫いた。


 レイシアは貫いた手を引き抜く時にライオンの体に手を入れ、何かを探すかの様に動かしている。 そして、引き抜いた手には、赤いハートの形の心臓の様な物を持っていた。


 (……あれはまさか、イヴの心臓か?)


 それは、イヴの心臓と呼ばれる全ての魔導兵器が必ずどこかに埋め込んている大切な物であり、人間に例えると、心臓な様な物でありこれがなければ、魔導兵器は起動しない大切な物である。


 戦争等では、必ず相手の魔導兵器を止める為にこのイヴの心臓を抜くか破壊するかをしている。


 レイシアはライオンのイヴの心臓を手に握っていたが、次の瞬間、握り潰してしまった。


「そ、そんな……お、俺の魔導兵器が……」


 正輝は目の前で自身の魔導兵器を破壊された事により、膝を着いてしまった。


 無理もない。自分の魔導兵器を目の前で無残にも壊され、しかも、イヴの心臓を完全に破壊されてしまったのだ。 イヴの心臓は魔導兵器により色々な形状、性質があり、必ずその魔導兵器に適合するとは限らない。いや、むしろ破壊された魔導兵器に適合する事はゼロに等しい。その為、ほとんどの人は新しい魔導兵器に変えているが、愛着があったり、貴重な魔導兵器を失った者の中には、自殺をする者も少なからず存在する。

 一つ方法はあるが、その方法はイヴの心臓が壊れていない事が前提の為、今回は使えない。


 レイシアは冷めた目で手に持っていた残骸のイヴの心臓を捨てた。彩斗はレイシアが何故こんな行動に出たのかわからなかった。


 一体、レイシアは何を思ってこんな行動に出たのか。 彩斗はレイシアに聞こうとしたら、


「うむ。色々と面倒な事になっているわね」


 彩斗が声のした方向に体を向けると、そこにはスーツを着た美しい女性がいた。


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