第9話 そして再会
人型の魔導兵器を買ってからと言うもの、彩斗は人型の魔導兵器の名前をレイと名付けた魔導兵器に夢中になっていた。彩斗は独自に人型魔導兵器について調べ、レイの破損している体の修理を行う事ができるまでになっていた。
レイは戦闘に向かないタイプではあるが、彩斗はそんな事は気にしていなく、レイと一緒にいる時間が楽しかった。
だが、黒金家は彩斗のその行為を許さなかった。いつまでもレイに夢中になり、戦う事が嫌なになってきていた彩斗に対して黒金家は強くあたっていた。だが、彩斗はそんな事はお構いなしに今までの様に過ごしており、それに対して痺れを切らした彩斗の父は、レイを破壊する事を決めた。
彩斗は必死に抵抗したが、大人と子供、さらに数の暴力もありレイは奪われ、目の前で壊されそうになっていたが、見知らない者が父親に何か話をし、レイは壊される事はなかったが何処かに連れていかれてしまった。彩斗はレイが連れていかれた後も激しく何日も抵抗したが、のちに父親からレイは破壊されたと聞かされ、残骸の写真まで見せられ彩斗は力が抜けていく感じがした。
「俺はそれから、戦う事が嫌になり魔導兵器は一度も使わないできた。まあ、それで落ちこぼれと言われ、家からも追放された。……けど、それはどうでもいい。俺が知りたいのはその後の事だ。俺は破壊されたレイの残骸の写真を見た。なのに君は……」
「……その話には続きがあります」
「続き?」
「ええ、彩斗さんが知らない続きです。今からそのお話をします」
そう言いレイシアは語り始めた。
連れ出されたレイはある研究所にいた。何故レイがその場所に連れてこられたかと言うと、レイの体の一部には古代物、あるいは聖遺物と呼ばれる道の物が使われているわかり、レイはその部品を取り出す為に連れてこられていた。
レイから必要なパーツを取り出した研究者達は残りのパーツを捨てた。その時の残骸があの写真であった。
研究者達の目的は、最新の機体に聖遺物を使い今までの魔導兵器を超える兵器を造る事であった。だが、その最新の機体は完成したにも関わらず動く事はなかった。研究者達は必死になって調べ、何度もトライしたが、結局起動しなかった。そのうちにこれ以上予算を使う事ができないと判断され、凍結処分が決まったそうだ。
それから三年、凍結されていた機体レイシアは凍結されていたが、機体の内部では聖遺物が動いていた。その移植された聖遺物の中に彩斗と過ごしていた記録が残っており、さらに自分の契約は彩斗だと刻まれていた。そして、聖遺物の力がそれとも偶然か凍結されていたにも関わらずにレイシアは起動し、封印を解いた。そして、そのまま、抜け出したレイシアは自分の契約者である彩斗の所に現れた。
「……が、事の顛末です」
「……」
「?どうしました?」
「……いや、色々情報があって驚いている。その、まず、抜け出して来て大丈夫なのか?レイシアの事を追ってきてだりしないのか?」
いくら何でも気づかない筈はないと思うが、
「心配ありません。抜け出す時にデータは処分と改ざんしましたし、念の為に私の代わりに違う機体を身代りにしたので問題はありません。それには、私は極秘の計画のしかも凍結処分をくらった機体なのでそこまでする者はいないと思います」
「……そうなのか?」
「はい。それに何がありましても私がキチンと処理しますので心配しないでください」
レイシアはそう言った。
「……わかった。君がレイと分かったが、名前はレイシアと呼んでいいか?」
いくらレイシアがレイの記録とかを受け継いでも彩斗にとっては区別するのは難しい。
「はい。別に問題はありません」
「それにしても今日は色々あったな。今日はもうこのまま寝るか。………あ、そういえば、布団予備がないのか。どうするか……」
彩斗が考えていると、
「問題ありません。彩斗さんと一緒の布団に寝ればいいと思います」
……マジか?
「あの、レイシアさん?俺も男だから、そのレイシアみたいな美人と寝るとその……」
「問題ありません。私の機能にはそういう行為もできる様になってますし、その、他の人なら嫌ですけど、彩斗さんならうれしいです……」
「……」
何これ?!レイシア超かわいい!!!あんな上目使いで頬を赤くされたらどうすればいい。背中まで伸びた銀の髪と銀の瞳。唇は薄いサクラ色に顔はトップアイドルが逃げ出す程の美貌だ。スタイルもモデル顔負けてあり、長く細い手足。大きすぎず小さすぎない胸。はっきり言い、これで落ちない男はいないと思う。落ちないない男は多分、特殊な趣味の持ち主ではないかと彩斗は思う。
そんな事を考えているとレイシアが恥ずかしそうに彩斗の手を握って、先程の様に頬を染め上目使いで彩斗の事見つめてをきていた。……その後の事は彩斗もレイシアも語る事はなく、どちらか先に動いたかはわからないままだ。だが、二人のその行為は日が昇るまで終わる事がなかったそうだ。
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