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プロローグ


「貴方には二つの選択肢があります。一つは私と契約すること。そうすれば貴方の望みは叶い、私の望みも叶うお互いにメリットがあり、私はこの選択肢が一番いいと判断します」


「……もう一つは?」


「……私の手で貴方を殺します」






 2050年、世界は戦いの中にあった。とある学者が発見した兵器により、世界の勢力バランスは一気に崩れ、戦禍に包まれていた。

 その兵器は、従来の兵器がゴミだと思う程に脅威的な力を発揮し、全世界にその力を示した。その力をみた各国は、その兵器を解析し、量産しようとしたが、道のテクノロジーが使われており、そのほとんどが未だに解析できずにいた。

 が、解析する事に成功したほんの一部の情報と現在のテクノロジーを使う事により、その兵器よりは劣るが、開発には成功した。

 また、この兵器を使うには特別な力を使う事から、扱う人材の育成にも力が入り、世界各国では人材の育成にも力を入れていた。

 なお、最初にこの兵器を発見した人物はこの兵器にこう名を付けた、……魔導兵器と。






 日本、魔導育成機関第二高校。日本に十ある内の魔術師を育成する機関の一つで、学年は一年から五年まであり、中学以上を卒業した物が入学を許可される所である。


「はぁはぁ……」


 一人の少年が息を上げなから、全力で走っていた。少年の後ろには全長三メートルぐらいありそうな鋼の体のトラがいた。

 少年はトラに追いつかれまいと全力で走っていた。最初に持っていた武器は既に壊れており、地面に残骸が転がっていた。最初は積極的に攻撃をしていたが、何故か急に武器が折れてしまい今に至る。

 トラは、走りなから口から火の球を吐いてきた。少年はそれを難なく回避したが、トラは単発ではなく、連続で吐き出してきた。少年も何とか攻撃を躱そうとしているが、火の球を十二球を躱したが十三球目で直撃し、倒れ込んでしまった。少年は早く体制を立て直そうとしたが、トラの足が少年の体を踏みつけ、逃げられない様にしている為、動く事ができない。

 さらにトラは止めとばかりに至近距離で火の球を少年にぶつけた。少年が意識を失う前に聞こえたのは、少年の負けを伝えるアナウンスだけだった。

 


 


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