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お久しぶりです。
ずいぶんと間が空いてしまって申し訳ありません……。
言い訳をさせてもらうと、リアルの生活がものすごく忙しいのです!
とりあえじ5月が過ぎればある程度落ち着くとは思いますので、それまでにストックできるように善処します。
では、どうぞ。
「確か鳥居の上に石ころを乗せると、願い事が一つかなうって聞いたことあるよ」
「ふ~ん。色々な言い伝えがあるもんなんだな」
由緒ある剣道場を持つ家の長女である詩織は結構こういうことに詳しい。
そういうのに興味のない俺はいつも詩織に聞いているけど、答えに窮することはほとんどない。
俺もちょっと調べてみようか、気が向いたら。
まあ、そんなことは後でもいいか。
「そんじゃ、行くぞ」
透き通るように白くて細い指を石ころに向けながら、鳥居の上に乗っている石の数を数えだした詩織にそう言いながら今度こそ本当に、神社へと歩き出した。
「わ、わっ、待ってよ~~」
後ろから戸惑いながら小走り駆けてくる詩織の足音を聴きながら、坂道を一歩一歩登っていく。
山頂から吹き降ろしてくる春風が気持ちいい。
たまには散歩してみるのもいいもんだな。
そして歩くこと数分。
「わ~!いい景色だね、ここ!」
「そうだな~。おっ、海も見える」
ようやく階段を登り切り、階段の方を振り向くとそこには、透き通るような青空の下に広がる街並みが広がっていた。
少し向こうには青い海に数隻の漁船らしき船がゆっくりと動いている。
「ここでお弁当食べたらおいしそうだね~」
「今度の休みにでも竜崎達連れて来てみるか」
「そうだねっ!お弁当の中身は何がいいかな~」
人差し指を唇に当てて、空を仰ぎながらさっそく弁当の中身について考え出した詩織。
それを苦笑しながら見守る俺。
静かな、だけど心地いい時間が、さわやかな風と共に過ぎていく。
俺は登ってきた階段に腰かけて、目をそっと閉じる。
山の方からはウグイスの鳴き声。
時折吹く風の音。
その風に吹かれてわずかに葉っぱを揺らす木々の音。
どの音も心地が良くて、思わずうとうとしてしまう………。
「お昼だよ~」
「………んん?」
詩織に揺すられて、意識がぬるま湯のような中から引き上げられる。
ぼーっとして目の前が左右に揺れる頭で、右肩に違和感を感じて振り向いてみると、そこには『起きた?』と言わんばかりの顔で俺の顔を覗き込む詩織。
「………ナニ?」
「起きた?」
実際に言ってきたし。
「一応な」
「それじゃ帰ろうよ!お腹すいたよ~」
そう言うなり、ぐるるる~とお腹を鳴らし、照れ笑いをする。
そんな笑顔に見とれながら、たぶん赤くなってるであろう顔を隠すために立ち上がって伸びをする。
そして。
「そんじゃ、行くぞ」
そう言って俺は、まだうっすらと微笑みを浮かべた詩織の手を握って、神社の石造りの階段をゆっくりと降りるのだった。
次話あたりから、パソコン関連を出す予定です。
ここまでずっと主人公たちののろけばっかでしたから、そろそろ何か出さないと(汗)