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Jolly intruder  作者: KYOS
4月30日
2/7

code 002:

「それじゃあ連休明けにね」

「お土産よろしくな~」

「結弦、おやすみ~」

「ああ、おやすみ」


神池が火を噴きながらもなんとか食べ終えたところで、今日は解散することになった。

北園にお土産を頼みながら、女子寮に帰る二人を手を振りながら見送る。

横には同じように手を振る竜崎と、甘すぎると評判の桃ジュースを一息に飲む神池がいる。


「よくそんな甘すぎるものを一気飲みできるな」

「られのふぇいふぁ、られの」


まだ舌が回らないみたいだ。

まあ、普通のラー油じゃなくって、この学園特性の殺人的な辛さを誇る特性ラー油を入れたのはやりすぎだったとは思う。後悔はしてないがな。


「それじゃ、俺らも帰るか」

「そうだな、俺も明日朝早いし」


竜崎とそんなことを話しながら、俺たちも男子寮へと歩く。


「ちょっと待てコラ~!」


とかなんとか叫びながら、神池も後ろを走ってくる。


「おっ。やっと声が戻ったのか?」

「まったく。結弦のおかげでひどい目にあったぜ」

「俺は何もしてないぞ。お前のコップに殺人ラー油を混ぜただけだ」

「それだそれっ!それのおかげで死にかけたんだよっ!」

「あ~~。悪い、さすがに殺人ラー油はやばかったな」

「分かればいいけどよ」

「今度はタバスコを用意しとく」

「一緒だっ!!!」


まったく、うるさいな。

仕方ないから次からは普通のラー油にしといてやろう。

そんなバカ話をしていると、いつの間にか男子寮の入り口に。


「それじゃ、また連休明けにな」

「おう」

「休み明けは覚えてろよ!」


なんか悪役みたいな捨て台詞を吐いてる人が一人いるんですが。

まあ、いいか。

部屋の場所が違う俺は、寮に入ってすぐ二人と別れた。


「さてと、ニュースでも眺めるか」


一人でそんなことを呟きながら部屋に入って、パソコンの電源を入れる。

数秒立って真っ黒な画面に白い明かりが灯る。


「何か面白そうな記事はないかなっと」


『あのプログラム』ができてから、皆ちょくちょくプログラムを動かしてるみたいだけど、俺も暇つぶしに作ってみたのがこれだ。

名づけるなら『ニュース収集プログラム』。

yahooニュースやMSNニュースみたいなサイトを指定しておいて、興味のある単語を登録しておく。

俺の場合だと『Windows』、『Linux』、『セキュリティー』、その他多数。

それでプログラムを走らせておく。

そうすると、定期的にそのサイトを見て回って、登録した単語が見つかったらアドレスをデータベースに追加する。

そうやって集めたニュース記事を、俺は今眺めてるわけだ。

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