ビターMixスウィート
泡立つミルクティー
ビターな沈のかけら
擦れた理想は
私の特技じゃない
でもね傷ついた分だけ
優しさに変換できるの
閉じ込められたって
ガラスの匙なら
光は通る
反射した景色に
少しだけ希望を混ぜて
空っぽのパレットに
色を足すのは
誰かじゃなくて
私の“いま”
だから
小鳥じゃなくて
風になってみるよ
誰にも触れずに
誰かを撫でるように
鳴いていたのは
青じゃなくて
透明な鳥
陽が沈むたびに
逆光で輝くよ
チョコレートは溶けて消えるけど
苦みはずっと残る
それでもその残り香が私を甘くする