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Sky Line  作者: 成実
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第1章

初めて書いたのでおおめに見てやってください!

-プロローグ-


ある病院の言い伝え。


病院の入り口から南に向かって歩いたところにある大きい木。

その木の前で願い事を言うと、一週間以内に願いが叶う。

だけど、命が一週間早く燃え尽きるという。


そんな言い伝え信じた、2人の話です。



-第1章-

窓を開けると、そこには青い春が迫っていた。

そんな空気を思いっきり吸って、ゆっくり吐いた。

私もこんな世界を自由に生きたい。

ずっとこんな灰色の世界から抜け出せないのは嫌だ。


里中涼葉さとなかすずは 。小さい頃からの心臓病でずっと入院している。

学校も行った事が無い。友達もいない。つまらない。

そんなひとりぼっちの世界だった。

――――――何か面白い事起こらないかな

起こるハズも無いのに、毎日考えてしまう。

トントン  ノックの音がした。

「失礼します」  涼「・・・?」 先生「こんにちは、涼葉ちゃん」 涼「・・・にちは」

先生「調子はどうだい?」  涼「別にいつもと変わりませんよ」 先生「・・・そっか」

苦笑いをする先生。いつもと同じ会話。

先生「気分転換に外でも行かないかい?」 涼「・・・!!」

――――――行きたいけど、行っていいのかな

先生は涼葉の目が一瞬輝いたのに気づいたのか、やわらかく笑う。

先生「行っていいんだよ?何なら、1人で行くかい?」  涼「!!」

先生「いってらっしゃい」

涼葉は急いでジャンパーを着て、ドアを開けた


――――――今日は、何かが、いつもと違う

涼葉はそう思った。


ソコには青い空が広がっていた。地面は物凄く遠く、空気は吸い込みきれないほどあって。

――――――気持ちいい

涼葉は心の底から思った。


ドサッ!!     何かが落ちる音がした。

涼「!?」 「ってぇー」 

ソレは男の子だった。多分木の上から落ちたんだろう。

涼「だ、大丈夫ですか・・・?」

手を差し伸べる涼葉。

「サンキュ、びっくりしただろ」 涼「ビックリするに決まってるじゃん・・・」

誰・・・だろう。怪しい人ではなさそうだけど・・・。

「俺、山下大地やましただいち 。お前は?」 涼「里中涼葉・・・」

大「涼葉・・・。か。よろしくな!」 涼「ん・・・」

涼「何やってたらこんな事になる・・・?」 呆れながら涼葉は言う。

大「いやー、ちょっと空を間近で見たいって思って」

涼「なら・・・屋上・・・」 大「その手があった!」

涼「アハハっ!大地くん可笑しいよ!!」

――――――いい人そうだな。大地くんって


涼「・・・?」 大「?」

大地の右目には包帯が巻いてあった。

――――――聞いても・・・いいのかな?

涼「あ・・・の、その・・・包帯・・・」 大「ああコレ?」 涼「・・・うん」

大「俺失明してるんだ」 涼「!?」 「・・・あ、ゴメンナサイ」

大「何で謝んの?可笑しくない?」 涼「だって・・・」

大「こんなの珍しい事じゃないし、涼葉ちゃんが知らないのは当たり前だし」

大「涼葉ちゃんはどうして病院いるの?」

涼「小さいときから病気で・・・」 大「あ、ゴメン」

涼「?何で謝るー・・・」  

――――――あッ!

大「でしょ?いきなり謝られても困るでしょ?」 涼「・・・うん」

――――――・・・大地くんはすごいな・・・


大「そういえばさ、言い伝え知ってる?」 涼「言い伝え・・・って何?」

大「都市伝説みたいな」 涼「怖いの嫌い・・・」

大「大丈夫、怖くないから!」 涼「じゃあ・・・何?」

大地は近くにあった大きな木を指差しながら言った。


「あの木の前で願い事をすると、一週間以内に願いが叶うんだって!!」


それは非現実っぽくて、でも信じがたくて。

――――――これだよ・・・。こういうのを待っていたんだよ・・・

大「でもね、叶ったかわりに一週間命が短くなるんだって」

涼「へ~」 大「だから、あんまりやる人いないんだって」

涼「だよね」

2人は笑う。そんなのウソだよ。

この時はそう思っていたんだけど。


-第1章 完-

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