出動!ヒーローよみんなを救え!! その2
『マージナルヒーローズシナリオ集 マージナルストーリーズ』収録のシナリオを使用しております。
ネタバレ等ご注意下さい。
敵はアビスパイダー一人にお付きの戦闘員が一人、道を塞ぐようにさらに戦闘員が二人の計四人といったところ。
最初に動いたのはチリー。手元のデバイスを操作すると桜色の長いツインテールの女の子が出てくる。
「いくっすよ、サクラ。『パフォーマンスステージ』、『エクステンション』、クラッシュシャウトっす」
「わかったよ、マスター♪」
するとサクラと呼ばれたツインテールの子がどこからかライトを浴びながら盛大に叫ぶ。その音波で戦闘員が二人消し飛ぶ。
これが「オトダマ」の力というやつだろうか。なかなかやるではないか。
しかしアビスパイダーもやられたままではなかった。
「いくぞ!『エクステンション』『ライジングサン』『ス」
「そこです、『ナイトメアムーン』」
アビスパイダーが纏った光をロクモンが打ち消す。ありがたい。
「まだまだぁ!『グレイトサクセス』『スクランブルアタック』!!」
そう叫んでクモの巣を放ってきた。あまりの速射に避けられない。全員が甚大な被害を受けてしまった、畜生め。
まだアビスパイダーは行動を続ける。近づいてウチらに六本腕の爪で切り裂いてくる。しかしそうはさせてやるものか。今度はウチが邪魔をする
「『ナイトメアムーン』」
アビスパイダーの動きが急激に鈍くなる。全員余裕で躱すことができた。ついでにエリート戦闘員の攻撃もロクモンは回避していた。流石シノビというだけある。
固まっているのは不味い。ウチとロクモンは距離を取ってアビスパイダーを攻撃する。
まずはロクモンから。
「『ライジングサン』『不忍』『天変地異』。行きますよ、シノビガン!」
ハンドガンのような物をぶっ放す。お前それでもシノビか?
とはいえ結構削ったようだ。なんなら、エリート戦闘員は消し飛んだ。ウチは少し温存しても大丈夫だろうな。
「『ハイライト:攻撃』、インテンスキャノン!」
砲撃をぶちかます。チースペとは比べ物にならない火力だ。惚れるぅ!
ついでに自分のアーマーも回復しておく。これが命を繋ぐとオオサカで学んでいるのだ。
チリーとサクラがライトアップを受けながらマイクに口を近づける。
「サクラ、『終焉の絶唱』っす!」
「LaaaAAAAA!!」
「ボリュームアップ!『スーパーアタック』『リブートコマンド』『スーパーアタック』っす!」
「LaaaaAAAAAAAAA!!!」
さっきとは比べ物にならない大音響だ。耐えきれずアビスパイダーは吹き飛び、空中で
「馬鹿なァァァァ……!!」
と言いながら塵と化していった。これ私要らなかったのでは?いや、考えるのは止しておこう。ともかく無事任務完了だ。
HAに帰ると総帥ブレードが迎えてくれる。
「よくやってくれた、ヒーローたち。オーディナリーと大きな怪我なく全員救出できた。またヴィランが現れたらまたよろしく頼む」
「わかりゃっしたー」
「了解っす」
「分かりました」
と返事をして各々自らの部屋へと戻るのだった。
これにてシナリオ終了です。
次回もご期待下さい。
☆を付けていただけると幸いです。