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僕の君  作者: そよかぜ
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僕の君45

トマリ「よくお集まり頂きました。恩寵者の皆様。ではこれより任務の内容をお伝えします。今から30分前、太陽の末裔であるさくらと、暗躍部元幹部みなとの逃亡を確認。いつどうやって、どこに逃げたか分かっておりません。そこで、皆様にはさくらとみなとの捜索をお願い致します。さくらは生きたまま確保。みなとは生死問いません。現在隊員で捜索していますが、」

雷光らいこうの恩寵者 サリア

「いや!いい。知りたくない。自分でゼロから探す。」

光球こうきゅうの恩寵者 リーリア

「サリアうるさい。」

星光ほしみつの恩寵者 ヤヨイ

「早く始めよう。仕事は早く終わらせるに限る。」


3人は席から立ち上がり部屋を出ようとした。

トマリ「あ!待って下さい。最後に今回の捜索にはユウジ最高位長、自らも参戦します。」

サリア「そういうのは早く言えって!すぐに見つかっちまうだろう!ほらっ!行くぞお前ら!」


サリアは面倒くさそうにしている2人の手を引っ張って会議室を後にした。


3人は走りながら建物の外に出た。

リーリア

「それじゃあ、宜しくサリア。」

サリア

「あぁ。」


サリアの元に浮遊しながら明るい光の球が集まりだした。

そうかと思えば地平線の彼方から四方八方の光の線がサリアに向かって集まっていく。

その光景はまるで、数多の流星群の飛来。


同時刻

魔法連光魔法観測所

異常発生

魔法連本部 門前にて光の異常収束を観測。

魔法連本部を除き

半径10kmの住宅、街灯、全ての光が消失。

魔法連 本部に甲高いサイレンが鳴り響く。


リーリア

「うるさいなぁ。このサイレン。」

ヤヨイ

「しょうがない。これが一番速く見つけられる。」


目を瞑っていたサリアが静かに目を見開いた。

サリア

「居ない。」

ヤヨイ

「まぁ、さすがに10km圏内には居ないよな。じゃあ、捜索範囲を50kmにしてしまえ。」


リーリア

「バカ!それじゃあ経済への影響レベルが大きい!」


ヤヨイ

「だが、太陽の末裔が捕まれば一時の経済への影響など豆粒のようなものでしょ。」


リーリア

「…」


ヤヨイ

「サリア。構わん。やれ」


再び光がサリアを中心に集まっていく。

だが、その量は先ほどのものとは比べものにならない。


リーリア

「あーあ。これじゃあ言い逃れ出来ないなぁ…またユウジに怒られる…」


光の過剰収束。

その結果、3人の影が跡形もなく消え失せた。


サリア

「よし!見つけた。」

サリアが指を空に指した。

サリア

「この方角に46km先にさくらの魔法と思われる光魔法を感知した。早速行くぞ。着いて来い!」




さくら

「今。何か変な感触が…」

みなと

「どうした?何か異変か?」

さくら

「いや。何ともない。」


2人は追っ手に気付かず、車を走らせていた。

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