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僕の君  作者: そよかぜ
43/45

僕の君43

追ってくる。組織の連中が俺を追ってくる。

逃げなくては。殺される。

死にたくはない。沢山殺した奴が何を今更。自分だけズルい。

分かっている。いや、分かっていたことだ。こうなる事は分かっていた。

俺はこうなることを知っていた。

自分の事は自分が一番分かっていた。

分かってていて俺はずっと殺して。

殺して。殺して。殺してきた。


男は闇の中を走りながら、今までの自分を振り返っていた。

心を満たすのは後悔。懺悔。罪悪感。

それら感情を全て混ぜた灰色の過去。


走って、走って、走った。

目的はなく。

どれくらい走ったか分からなくなって、方向感覚、時間、月日を忘れた頃。

1つの微かに明るい光を路地裏の先に見た。

走れなくなって歩いて行くと居たのはあの日見た生粋な少女の面影を残した一人の女性。


手からは温かい光が。


俺は

「少し話さないか」

と彼女に話しかけた。

彼女はボロボロになった男を見て、呆気に取られていたが。

何も言わずゆっくりと頷いた。


俺はそのまま何も言わず崩れるように倒れて寝たという。


今思えば、かなり危ない奴だと思う。

普通は逃げ出すのが当たり前だ。

だが、彼女は倒れた俺を介抱し、助け、今では共に働く仲間だ。


だから、俺は。

彼女を。さくらをここから逃さないといけない。

そしてこの組織を潰さないといけない。


ここはそう言う組織があるところなのだから。


………


この魔法連にはありとあらゆる魔法がある。


さくら「おじいさん!私、ここで強くなりたい!」

ゆうじ「そうか。目的があるのは良いことだ。だが、まずは基礎から作って、その上にスキルを築いていこうじゃないか。」

さくら「分かったわ!宜しくお願いします!」

さくらは改めてゆうじに指南を願い出た。


ここの教育は、まず座学から始まる。

〇光魔法の歴史。

世界は元々闇に包まれていた。

そこに光を纏った10人の女神が空から大地に降り立ち、世界に光をもたらした。

10人の女神はその偉大な力を人々に分け与え、再び空への消えた。


〇光魔法、闇魔法の基礎的な性質。

光は常に進み続けようとする

闇は常にその場に留まり続けようとする。


〇基礎的な魔法。

光を出す。

光を集める。

光を収束する。

光の形状変化。


〇そしてそれらの応用方法について。

多方位への光放出。

光の貯蔵。

光の過剰収束。

多数多形状の光の生成。


〇それらを極めた超高度魔法術について。

全方位への光放出。名称:光球こうきゅう

光の超大容量貯蔵。名称:星光ほしみつ

光の超過剰収束。 名称:雷光らいこう

光からの物質生成。名称:創光そうびゃく


なお、超高度魔法術のいずれか1つを習得した者には

魔法連から強大な権限と、それに見合った地位を約束される。

また、彼らは女神の恩寵を与えられた者として、恩寵者と、世間からはよばれている。

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