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僕の君  作者: そよかぜ
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僕の君4

さつき(ココアおいしかったな)

3人はさくらに連れられた外に出た。

さくら「さぁ、冒険に出かける為に色々と準備するわよ!」

さつき「準備って何を?」

さくら「そりゃあ、水とか食料とか、地図とかだよ。」

さつき「みなとは何で着いてこないの?」

さくら「あいつはいいの。1人で準備したいって言うから好きにさせてればいいのよ。さぁ、行こうさつきちゃん。楽しい買い物よ。」

さつき「うん。」

とりあえず、準備の為の買い物らしい。だが、さつきはただ、買い物に行きたいだけの、さくらを見逃さなかった。

さつき(今、楽しい買い物って言わなかった?まぁ、いいや。)


―おぼろげ商店街―

二人は暗闇の世界とは思えない、ギラギラ輝く商店街に着いた。

光の強さと規模はその土地の豊かさを表す。

この商店街には暗闇がほとんどない。


さくらと右手を繋いださつきは唖然とした。

さつき「ねぇ、ここって?」

さくら「ここはね。ここらへんで一番大きい商店街。おぼろげ商店街だよ。」

さつき「へぇー…私、こんなに明るい所来るの初めて…」

さくら「ホント!?じゃあ、色んな所見て回ろっか!」

目を皿にして戸惑っているさつきの手をさくらはキラキラした目で引っ張った。

手を連れられたさつきはキラキラひかる街並みを見てようやく感情が追い付いた。


さつき(ホントにキレイ。こんなに、こんなに、明るい。みんな笑顔だ。あっちの店員さんも。ベンチに座っている人も。走り回ってる兄弟も。兄弟?私の家族は元気かな?私だけこんな楽しい思いしてていいのかな?寂しいよ。みんなに会いたい。会いたいよ。)


さくらは握った手から少し力が抜けた事を感じて、さつきを振り返った。

すると、さつきの目から大粒の涙が、溢れ流れ出ていた。

さくらは走るのを止めた。

さくら「どうしたの?さつきちゃん。どこか痛いの?」

さつき「ううん。違うの。決心したの。必ず照らすって!この商店街にも負けないくらいに!必ず!行こう!お姉ちゃん!」

今度はさつきがさくらの手を引っ張って走り出した。

その泣き笑顔を黄色や赤、緑色の光が走り、虹色に照らした。

少し走ったさつきは止まってさくらの方を振り返った。

さつき「どっちに行けばいいかな?」

さくらは苦笑いしながら、さつきの横に立って手を繋いだ。

今度は2人並んで商店街へと買い物にいった。


その頃、みなとは。

車の中を整理していた。

みなと(長い旅になる。必要な物も沢山あるだろう。無駄な物は持っていけない。片っ端から整理するぞ。)


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