僕の君33
町長「さすがわ、お強い…」
町長のHPを大幅に減らした2人は息を切らしてドアの下敷きになって倒れた町長を黙って見ていた。
さくら「私は…私は殺ってない…みなとが…お前が殺ったんだ!!」
みなと「勝手に殺すな!ほら見てみろ胸が動いて呼吸してるし、血も出てない。気を失ってるだけだ!」
さくら「そ、そうか!じゃあ人工呼吸だ!やれ!」
みなと「にゃんで!いや!何でだよ!息してるって!」
ゆうじはいつの間にか椅子から立ち上がって、町長をドアから引きずり出した。
ゆうじ「訳の分からない話しをしてすまなかったな。」
みなと「あぁ全くだ!突然表れて、お前の相棒は神の末裔だったなんて言われて。はいそうですか!何て言えるわけねぇよ!」
町長「えっ!?そうなんですか!?」
さくら「うわ!生き返った!?」
町長「神様…」
みなと「もう一回寝てろ!!」
さくら「なんかこのおじさん怖い…」
ゆうじ「おじさんじやなくて!この人は町長な!町長!スターリップで一番偉い人!」
みなと「マジで!?」
さくら「えっ!?何できたの!?」
町長「もちろんお礼だよ。この街を救ってくれた。ゆうじ様に」
4人は取り敢えず、床に輪になって座った
みなと「なんで呼んだ時に返事しなかったんですか?」
町長「君らを驚かせてやろうとおもってさ。君こそいつもあぁなのか?返事がないだけで、ドアを蹴破るのか。」
みなと「いや!まぁ、あのときは、少し前に強襲を受けて脳震盪でずっと吐き気を催してましたし、そのあとに、突拍子もない話しを聞いたから頭がパニックになっていたんですよ!」
さくら「そう!そうなんですよ!」
みなと「だから、決してわざとじゃないですし!イレギュラー中のイレギュラーですから。あれは!」
みなとが注いだ麦茶が4人の輪の中で割れた窓ガラスから反射した街の色とりどりの光が反射して輝いている。
町長まえな「そうか。まぁなにはともあれ、ゆうじ様この街を救ってくれてありがとうございます」
ゆうじ「とんでもない!私達、魔法連は人々を暗闇から守るために存在していますから、当然のことをしただけですよ。まぁでもわしの圧倒的な魔法に感謝されているのであれば、素直に嬉しいですね!」
町長まえな「ええ!もちろん!圧倒されましたよ!あんな大規模な魔法見たことないですよ!」
さくら「ねぇ。見てみなと。あの話し方。あれが大人の忖度っていうものよ。」
みなと「あぁ。勉強になるな。」
2人は横目で楽しそうに話しているおっさん2人をみながらコチョコチョ話していた




