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病は気から落ちる  作者: やなせじゃこう
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イボでコロリ

 子供の頃はよくイボができた。

 イボだかタコだかウオノメだかの違いはウィルス性かどうかとかで区分できるらしいんだけれど、子供としては「身体の一部に小さなコブができて、服ですれて痛い」くらいしか分からないので、実際、それがなんだったのか今となっては不明です。すべては歴史の闇の彼方に……というほどたいそうなもんじゃないか。

 最初に腕にできた時は小さかったので、皮膚科に行ったら医者にピンセットでプチっとちぎられて消毒してお仕舞い。今ならそんな治療法が許されるかどうかは知らない。

 次にできたのはまぶたの近くで、このときは液体窒素で凍らせてからぷっちり除去された。凍結療法とかいうらしいですね。

 中学の時には足の裏だった。歩くと痛いので、このウオノメだかタコをころりとやってもらおうといつもの皮膚科に出かけたら「うちでは対応できん」と匙を投げられてしまった。

 なんぞや?!

 つのる不安。

 そこから紹介状をもらい、親に連れられて最寄りの大学病院へ。

 町医者に対応できない症状ってなによ!

 診察台に横たえられ、5人ほどの医師が寄って集って細胞を採取して精密検査。いわく「癌の疑いがあります」。がーん。


 結局、普通のイボだかタコだかだったらしいんですよ。医者が集まってきたのは大半が研修医だか医大生の研修だったそうな。

 それでも、麻酔かけてメスで削除して3針ほど縫って、2週間ほどの松葉杖生活。脚を切断する可能性と比較したら極楽だよね。

 ご先祖の加護でもあったかな。

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