4/27
ストロベリームーン
「今夜はさ、ストロベリームーンなんだってさ」
そう言って幼馴染のアイツは私をちらちらと見てくる。
「本当、月が綺麗だよな」
またちらちらと見てくる。あー国語の時間にやりましたね漱石さん。でも、そういうのはストレートに言って欲しいなと、私は横顔に当たる視線で熱くなる顔を、そっちには向けられない。
「私、ほら、あの……アイスが食べたいな!」
口から出たのは、そんな言葉。アイツも「はてな」を顔に浮かべてる。
「我、汝を……アイス……くりーむ……」
我ながら馬鹿な事を言ってしまったと、口をパクパクしていたら、慌ててアイスを買ってきてひと口くれた。そしてそのスプーンを自分でもペロリ。間接キスじゃん。なんか意識しちゃう。
「直接でも……いいかな……?」
それ以上は言わせないで、口を塞いだ私たちを月が照らしていた。




