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いやよ、いやよも、いいのうち?
「嫌だ! 俺はここにいるんだ!」
そう文句をいうそいつを、なだめすかし、時には力ずくで移動してもらう。
「ふんっ! 俺様はここが住まいだからな」
そう言うあやつを、あの手この手で前側に移動して頂く。
「まだだ! まだ終わらんよ!」
そう言い放つそいつを、ぶん殴ってでも黙らせて、私は大移動を終わらせる。
寄せて、上げて、詰めて……
「よし! 今日も私のバストアップ!」
鏡で見れば、見事なたわわ。お腹の肉は騙されてくれている。
「そう、そう。昔からおっぱいだっただんぜー」
「ふくよかは偉大なり」
「ここに天国がある。そうだろう?」
そうやって毎日騙していれば、いつかそれは本物になる。
――嗚呼。贅の肉さんよ。君たちはずっと騙されておっぱいに変化するのだ……。
私は日々、そいつらを懐柔して、胸を形作るのだ。
おっぱいは、努力。いいね?




