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きつねに。
きつねが垂れ下がっていた。というか、干されてた?
「そこなおぜうさん、再び助けておくんなまし……」
「何をしたら、そんなところに挟まるんですか……」
そう、きつねが鳥居の平行になった二本の棒の間から垂れ下がってる。動物は暑いと溶けるのは知ってたけど、垂れ下がってるなんて……。なんであんな高い位置に。
「上司に……。干されたんです……」
二重の意味で干されたらしい。日本語って便利。
折よく私は物干し竿を買いに行っていたのだ。2980円の力を見るといい!
こう、縦に伸ばして、伸ばして、こう引っ掛けて……
「あ、引っかかった。こわいこわい。ゆっくり、ゆっくり……あー……」
ぬるんと、物干し竿を伝って私の胸元に落ちてきた。
「助かり申した……」
「今日はまだ曇ってて良かったですね……」
お手水につけて良く絞ってから放しておいた。この暑さだからすぐ乾くだろうなぁ。つるんと。




