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ジャンクション1 用語集

ネット

→この時代のネットワークは現代とはだいぶ様相が異なる。

 ネットを利用する全ての人間は分散型の相互監視システムにアクセスすることになり、必ず実名を登録する。


サイト

→没入型インターフェースが登場する以前の時代のサイトとは違い、空間的な広がり、地理的なつながりを持つ電子的空間。

 あるサイトから別のサイトに行くには、空間的地理的なつながりを利用してアバターを動かして移動する方法と、アドレスを入力して直接遷移する方法とがある。


アバター

→本人の人種的民族的文化的特徴から大きく外れない範囲での自由なカスタマイズが許されたネットでの仮の姿。


ウォレット

→統合電脳世界での全てのサービスを受けるための暗号通貨、つまりバイナリ―コインやエレメンタムのための保管用プログラム。

 最も厳重な暗号と分散型相互監視システムで守られておりハッキング不可能。

 内部にプールされたエレメンタムとバイナリ―コインの量は誰でもブロックチェーンの取引記録から調べることができる。

 そのアカウントを監視している限りにおいて、いつバイナリ―コインやエレメンタムを取引したかわかる。


ヒュプノス式没入型ネットインターフェース

→催眠状態に陥らせたユーザーのヘッドパッドから光刺激、音声刺激、振動、低周波、諸々を入力することにより五体感覚と五感そのままにネットにアクセスすることを可能にする

 使用中は完全に無防備なので、主役(プレミアプラン)は基本的に居所を知られないようにしている。(アパートの一室、人里離れたセーフハウス)


新ネット基本法

→2027年成立。実名登録と複数アカウントの禁止と引き換えにネットへのアクセス権を基本的人権に次ぐ権利として保証したうえで、ネット上での悪質な行為に対していつでも裁判所がこの権利を剥奪できるよう定めた。

 2048年現在、剥奪されたアクセス権が回復される事例は実質的に存在せず、悪法と呼ばれているが、秩序維持と社会規範形成に大きくかかわっているため、改正や関連法案成立は現実的ではない。


バイナリ―コイン

→PoW型の暗号通貨。2033年、米国はこれを基軸通貨とすることを決め、全世界がそれに追従する。


計算資源(リソース)

→バイナリ―コイン体制維持のため、個人や団体、国家が計算能力を持つ機械を独占することが禁止され、特定の管理団体以外自分たちだけで機械計算をすることが困難になった。

 そのためネット通信を通じて計算能力を売買する動きが活発になり、計算資源として珍重されるようになった。


主役(プレミアプラン)

→国家や企業からの給与に満足しない、あるいは受けられない個人がネット上のフォロワーを通じて生活の糧を得るようになった。そのような個人の総称。


フォロワー

→ある特定のアクティヴィストの活動に賛同し、その活動をタイムラインに表示し、バイナリ―コインの形で金銭を与えるファンたちの総称。


エレメンタム

→取引所においてバイナリ―コインと交換される、エレメンタムブロックチェーン上の計算資源を借り入れるためのPoW型の暗号通貨。バーン《消費》させることで計算資源を獲得し、アプリケーションを起動する。マイナーが掘り、計算資源会社がバイナリーコインで買取り、顧客にバイナリーコインと引換に提供し、バーンしたエレメンタムはマイナーに提供される。


取引所

→管理局がバイナリ―コインとエレメンタムの管理を目的として設立した公的機関。ここで取引したエレメンタムは誰でも、誰にどのくらい渡ったかが一目瞭然にわかる。個人間のエレメンタムの取引は禁止されている。


管理局

→大企業と国家で運営される、ネット上のワールドワイドウェブ・及び一部のブロックチェーンを管轄する世界の管理機構。


不統治空間アンガヴァンスペース

→P2Pによってネット上に作られた無法者たちの楽園のようなサイト。この中では通常起動することができない違法なプログラムも起動することができる。また、取引所を介さないエレメンタムの取引もなされている。

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