1分で採用!
高校生の時に古本屋でバイトしていた時に起きた事件をほぼノンフィクションで書かせていただきました。
文章力がまだないのでChat GPTに手伝ってもらいながら作っています。
感想などあればいただけるとすごくうれしいです!
「漫画を読んでるときだけ、人生が輝いて見えるんですよね。」
これは高校三年生、受験も終わってヒマを持て余していた18歳のボクが、ある日の放課後にふと口にしたセリフである。まさかそれが、あんなとんでもない物語の幕開けになるとは夢にも思ってなかった。
その日、ボクは学校の帰り道、ふとした拍子で“それ”を見つけてしまった。元コンビニっぽい佇まい。でっかいガラス張り。だけど中には弁当じゃなくて、所狭しと本の山。段ボール、未整理の本、本、本。本の地層。
――ん? なんか、イイ。
吸い寄せられるようにそのドアを開けた。
「いらっしゃいませ~……って、まだ開店してないけどね!」
声の主は、ぽっちゃり体型、背丈は中学生レベル、なのに顔つきだけ妙に年季が入ってる50代くらいの男性。名乗りもしないまま、いきなりこう言った。
「君、バイト探してたりする?」
え? え? いや、まあ、してたけどさ。
「ちょっと、“いらっしゃいませ”って言ってみてくれる?」
……いきなり過ぎません? と心の中でツッコミを入れながら、でもどこか面白そうな匂いがしたボクは、言われるがままに、
「い、いらっしゃいませ!」
「採用!」
え、早くない?!
そのときから、ボクの新しい人生、いや戦場が始まった。履歴書もいらない。面接時間1分。たったそれだけでボクは“一年堂書店”のアルバイト店員になったのだった。
ちなみに後から知ったが、時給は650円。最寄りのコンビニより安い。でも店長は満面の笑みでこう言った。
「夢のある職場だよ、星野くん!」
……その“夢”の正体が悪夢寄りだとは、このときまだ知る由もなかった。