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和多都美学園の七騎士団  作者: 諸伏優
和多都美学園へようこそ
5/6

伍 分かれ道

新入生は今からクラス分けされる。

クラス分けの基準は成績だろうか…?

A組は頭脳派が多く、B組は体力派、C組は文系…など諸説ある。

琥珀はA組、虎男はC組と分けられた。噂は信じない方がいいな。


「別れちまったな…。でも寮は一緒だと思うぜ!」


虎男は琥珀を励ました。


「そうだといいね。」


そんな話をしてると人徳の蛇《Envy》寮寮長の蛇園海人が現れた。


「寮分けの準備ができたから新入生は体育館に戻るようにと学園長から伝達だ。」


蛇のように人を寄せ付けず、女子がいたらその魅力にメロメロになっていたであろう。


新入生達は我先に体育館へ向かって走っていった。


「ミドルJr.…新入生ノ認証ヲ開始しまス…」

「ミドルJr.2号…認証しまス…」


謎の飛行物体HはミドルJr.と言うらしい。しかし、何度見てもこの光景は不気味だ。


「認証された新入生のひよこはここに集まってね」


生徒会の生徒が学生証を配っている。


「うぉっ!なんだなんだ?!」

「認証したシ、さっさと行くシ~」

「なんなんだよ~!!」


不自然な話し方をするミドルJr.が1機だけあるが気にしない方がいいだろうと琥珀は思った。


「新入生の認証って終わった?」

「まだだシ、見ればわかるくネ?」

「あ、あっ!ごめんなさい…」

「つーか生徒会無能だシ、アタシら居れば不要だシ~」


いや、明らかに高圧的なのが1機だけある!生徒会を無能呼ばわりしとる!琥珀は怯えた。


「ワシらも最初はビビったな。」

「…うむ。」


生徒会長と副会長はもうこの不気味な景色に馴れてしまったんだろう。


「毎年恒例行事!ドキドキ!喜劇の寮分け!」

「つーかなんだシ?そのダサいプログラム名…ダサいシ、マジあり得ネ~」

「ふっ、ミドたそ…この僕を侮るな。」

「その呼び方キッショいシ。」

「な~んと勤勉の不死鳥《Sloth》寮の寮長こと僕が直々に学生証に印刷しといたんだ~!」

「つか茶番にアタシら巻き込まなくて良くネ?アタシ超ダルいんですけど~」


あ、これ茶番なんだ…と新入生達は思った。


「というわけで…みんな学生証をスマホで照らしてみてね…」


勤勉の不死鳥《Sloth》寮の寮長は突然声が小さくなった。


「うぉっ!すげぇ!」

「剣の絵が浮き上がった!」

「どうやって寮分けすんだ?」


スマホの光に直接かざすと剣の絵の下に黄金の動物の姿が浮かび上がった。

蛇、獅子、狼、不死鳥、鰐、蜘蛛の6種類。


「俺様、鰐だった…琥珀は?」

「あぁ…虎男くん。僕は蛇だよ。」

「蛇か~…結局別だな。」

「そうみたいだね。」


突然生徒会の生徒がくじの箱を持っていた。


「毎年恒例!ドキドキっ?!生徒会新役員強制決定くじ~!!全員参加だよ!」


奇妙なミドルJr.から手がニュッと生え、拍手を始めた。


「マッテマシタ~…ま、アタシは興味ないシ…」

「興味ないのかよ…」


ミドルJr.の傍に生徒会ではない生徒が居て、不自然な話し方をするミドルJr.と親しげだった。

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