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宇宙一小さな宇宙戦争  作者: みなぎ
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二十二話 ヘラとヘカーテ

星群の作戦司令室では、フザカが上層部から質問を受けていた。


「ヘラが想定している探索期間はどれ位かね?」


「はい、設計上は無補給で100から200日としております。また万が一、故障等により通信に大きな障害が発生したとヘラが判断した場合、火星に戻る計画となっております。火星には協力者がおりますので、地球からそこまで到達すれば情報の直接受け渡しが出来る、という想定です。」


「今回、ヘラは問題なく地球に到達し、情報まで獲得していた。残るは仮想の敵から攻撃を受けてヘラが消失したというミッションだけだった。正直、あの会議室の映像は少し情報不足だが、とりあえず敵の攻撃を受けてヘラが消失した事にしよう。残る懸念は、ヘラが通信だけでなく動力も故障して地球上から動けずに居た場合だが、この場合はどうなるのかね?」


「ヘラのパイロットはインプットされたミッションが全て達成された場合、もしくはこれ以上達成できないと判断した場合、最後に自爆する思考となっております。これはケーブルを使わず、直接脳からの指令を自爆装置が受信する仕組みです。そのためヘラが通信も動くことも出来ないと自己判断した場合、確実に自爆します。」


「となると、ヘラが10日経っても連絡をよこさず火星からも情報がなければ、自爆したと考えるべきなのかね?」


「100%とは言い切れませんが、ほぼ自爆していると思います。ただこの後に続くヘカーテには、ヘラを探知する機能がありますので、ヘカーテが火星に到着すればヘラについて何かしらの情報が届くと考えております。」


「なるほどわかった。では最後に。ヘカーテはヘラと同型機なのかね?それとも何か違いはあるのかね?」


「ヘカーテが本プロジェクトの本命であり、ヘラと違ってERから攻撃を受ける演技も不要です。そのため調査能力や通信能力を含め、戦闘能力もすべてヘラより強力となっております。」

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