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レーフェ編 第二十話 人狼

 残り一体になった。あとは普通に二対一でボコボコにするだけだと思っていたが何か様子がおかしい。死んだ狼のツノを噛んで砕いて飲み込んだ。

 

「コウシ!!仕留めるよ!」


「お、おう!」


「精霊の風!精霊ざ……」


 ミシアの一撃は、


「グゥウォォォォォォァァ!!!!!!」


 二足歩行となり人のようになったそれの咆哮による衝撃波によって止められた。

 

「コウシ、どうする!!?これが人狼!!」


「逃げれないだろ!!やるしかねぇよ!!」


 そんなやりとりをした一瞬の隙ですら人狼は見過ごさずに鋭利な爪が生えた腕をミシアにふるっている。

 

「精霊の風!」


 ミシアがそれで背後まで消えると、人狼は瞬時に対応し、爪を振り切った後、周囲の地面を隆起させ、ミシアは天に打ち上げられた。人狼は崩れた体勢のミシアを狙おうとその方向を向いている。


「……星の一撃」


 気づかれないよう小声で唱え後ろから殴ったが、まるで俺を待っていたかのように振り返って爪をふるってくる。

 頭を狙っていたが背に腹は変えられない。メリケンサックの部分を爪に当てて相殺する。

 ミシアの方を見ると体勢を立て直して空中から奇襲するために剣を構えている。

 ただ、人狼も今までの感じを見ると気づいている可能性がある。変に知能が高いからな、こいつは。

 もう一回頭を狙って気を引こうと考えたが、俺レベルでそんなことができるだろうか。ミシアの攻撃を当てるためにはもっと素直に戦わないといけないのかもしれない。

 そう考えて、スキルを使わずにさっき自分に刺さったナイフを握って頭を殴る。

 全力でもないジャブ。ただ、人狼はそれにも反応し、爪を振るう。

 よし、狙い通り。下から俺の腕を切り裂かんと振り上げられた腕を右手で掴み、俺の方に引っ張る。

 人狼はかっこ悪く体勢を崩し、空いている方の腕で俺を攻撃しようともがく。が、手首の辺りを地面に足で押しつけ、反対側の腕にはさっき握りしめたナイフを突き刺す。それは地面にまで刺さり釘のようになる。

 俺とナイフで両腕を固定された人狼は動こうにも動けずに足をバタつかせている。


「大!斬!!」


 落下の勢いをそのまま利用したミシアによって狼は左右で真っ二つになり完全に死んだ。

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