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レーフェ編 第十六話 防具

「でも一応防具屋さん見てみる?私もこれただの私服だし、籠手とか胸当てぐらいはなんとなくほしいかも」


「そっか。そういうのもあんのか」


「うん!確かすぐそばにあるからいこ!依頼までの時間も結構あるし!」


 俺たちは酒場を出て二軒隣の防具屋に入った。冒険者を顧客のターゲットとしているのか立地もよく店の雰囲気もさっきの酒場と相性がいい感じになっている。


 中には全身を覆うような鎧から目当て?の籠手もある。革のものや金属のもの、見たことない赤色の鱗?っぽいやつのもある。魔物由来的な?

 値札は……八十万!?え?なんの素材なんだ?ツチノコ?赤ツチノコ?


「何見てんのー?え、これは買えないわよ?」


「これいつ買えるようになるんだ?冒険者ってそんな稼げるのか!?」


「わかんないけど、さっきの掲示板にあった対象ランクFの討伐依頼で報酬五十万とその素材の所有権だって。それを売れば二十万ぐらいになると思うから七十万ぐらい?」


「まじ?日給七十万……。よし、強くなるぞ」


「そんなにこの籠手がほしいの?んん?これって赤竜の籠手かー。村に戻れば多分作ってくれるよ?タダで」


「え?一旦戻る?」


「ふふ、冗談だよ。作ってくれるのはほんとだけど私は戻らないからね。戻るのは三年後。神器を取りに行くのと村のみんなに強くなった私を見てもらうため。わかった?」


「はぁ、わかった」


「てなわけでコウシの予算は一万円までね。はい」


 そう言って差し出されたのは見たことない紙四枚。日本の紙幣と似たサイズだがただの紙だ。透かしがあるわけでも端の方にザラザラがあるわけでもない。偽札を作る人はいないのだろうか。

 にしても二千五百円札ね……。


「じゃあ各々見よっか」


 店の中で軽く解散した。


 うーん、ここには剣とかはないのか。なんとなく見てみたかったけど、ないならしょうがない。

 えっと、ミシアがほしいって言ってたのは籠手と胸当てだっけか。とりあえず全部みるか。

 鎧は……いいかな。せっかくこの制服が動きやすいんなら自分からその利点を消すわけにはいかないよな。

 グリーブか。脚系もいいかな。重くて大変そう。

 胸当て。実際見てみるとダサいな。しかもこんなんつけても死ぬ時は死ぬ。胸だけを守っても頭を吹き飛ばされたら終わりだ。足を潰されたら殺される。腕を切り落とされたら負けてしまう。なんか他のがいいな。籠手もこの感じならいいや。


 そっからしばらくぐるっと回ると不思議な棒があった。形状とかサイズで言うとセシアの剣みたいな感じだが、ここに武器は置いてないから、意外とこういうなんて言うんだろう……ライトセーバー系?は色々あるのだろう。


「コウシー決まった?」


「あー、まだかな」


「今はそれが気になるの?」


「おう。これってお前のねえちゃんのやつと同じようなやつか?」


「うーん、見た感じそれっぽいけど……」


「魔法盾が気になるのか?触ってもいいぞ」


 と、店主っぽい男の人から声をかけられた。


「あざっす」


 俺はその棒を手に取って、セシアのことを思い出す。多分あれは魔力……だよな?

 この棒に魔力を流し込んで……ってできないな。うまく入らない。


「貸してみー」


 そう言って、ミシアが奪ってくる。 

 魔力を込めているのか少し集中している。が、苦戦してそうだ。


 それから色々試行錯誤したのか一分ぐらいで顔がぱぁっと明るくなる。


「コウシ、見ててね」


 と、言った瞬間、黄色のガラス?プラスチック?みたいなものが螺旋状に生えて盾のようになる。


「おー。盾か」


「そうみたい。これね、ただ流すんじゃなくてなんか鋳造ってわかる?鋳型に鉄を流しこむみたいに入り口があるからそこに溢れないぐらいの魔力を流すの」


「ふーん。なるほどね」


 そう言って奪いとって、意識を集中してみる。

 奪い取ると手から離れたせいなのか黄色の盾がガシャンと消える。

 魔力を手当たり次第に少しずつ流して入り口を探すと吸い込まれる感覚がふっと来る。

 お、ここか。ここに、ちょっとずつ魔力を流し込んで……ここだ!!

 

「ちょ、コウシ!目を開けて!!」


 ん?何をそんなに焦ってるんだ?魔物?

 不思議に思いながらなんとなく急いで目を開くとさっきは螺旋状にザ・初心者の盾って感じだったはずだったのに俺の手には大きな縦長のなんて言うんだっけか、カイトシールド?があった。


「これ耐久性ってどうなんだ?すいませーん。これって殴ってもいいっすかー?」


「おぉ、売り物にそんなことさせるのは店主としてはダメなんだろうが、製作者としてはそんな簡単に壊れないと信じてるから何してもいいぞ。他の売り物を使うのは禁止だが……」


「あざっす!ミシア、お前の剣でぶっ叩いてくれ。大斬を使ってくれても構わないぞ」


「え、え、いいの?壊れない?」


「こんくらいで壊れたら実戦で使えないだろ。な、おっちゃん」


「おう、そうだな」


「まぁ、わかったわ。ちょっと外に出てもいい?巻き込んじゃいそうなの」


「おう、いいぞ」

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