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レーフェ編第十話 異世界人

 そんなこんなで初めての戦闘は俺の完封で終わった。意外と楽だなと思いつつも、さっき耳にした魔物のランクが気になった。今の蜂は一番低いランクとかなのだろうか。


「なぁ、魔物のランクってなんだ?」


「ランク?そうね、戦闘ランクって言ってこれはわかってるかもだけど危険度を表す段階ね。基準としては倒しやすさとか害悪さとか脅威度とか。さっきのは多分BかCかな?で、私はCでお姉ちゃんはEだったと思う」


「ん、お前たちも魔物なの?」


「あーーー、魔物だけじゃないんだよ。これが当てはまるの」


「ほへー。あ、そういえばだけどさ、お前の村の真ん中にあるたっかい塔ってなんなんだ?」


「ランクの話興味あったの??まぁ、いいけど。あの塔はね、その……コウシだから言うけどあれは宝物庫兼見晴らし台兼祭壇ね。あそこに先代が作った神器がたくさんあるの。だから、村の人以外には言っちゃダメなんだけど」


「じゃあダメじゃん。俺、奪いに行ってもミシアのせいだよ?」


 そんな怖いことしないけど。絶対殺される。


「あ、まぁコウシは信用してるから……」


「ふーん、そうなんだ。祭壇ってなにすんの?お清め的な?」


「祭壇は成神するときに使ったり……あーでもそんくらいかな?」


「へーそうなんだ。まぁ確かに祈りとかも自由そうだしな」


「そういえばさ、私あんまり他の宗教のこと知らないんだけど祈りが決まってることってあるの?」


「んー俺は入ってないけど近くのとこの宗教だと一日五回聖地に向かってなんかするんだよね。この世界の宗教にもそういうのあるんじゃない?」


「へー……ってこの世界?」


「あ、いや!えと……この界隈っていうか……」


「ふーん……聞かないどいた方がいい?」


「はい……」


「やっぱり気になる。ほんとに言いたくないの?」


「命に変えても!とまでは言わないっすけど……できるなら」


「っていうかさぁ……。


 ミシアはそこで一旦区切り、少し周りを見渡す。誰もいないことを確認した彼女はそれでも周りに聞こえないように耳元で


異世界からきたんでしょ?」


 と囁いてきた。

 え、なんで。見た目が?そんなにいっぱいいるのか?一つの種族として捉えられてるなら……いや、でもじゃあここまで小声になる必要はないはず。もしかして奴隷にするとか……。ありえるな。歴代の人たちは強い剣とか持っててもあの村の感じを見ると太刀打ちできない可能性がある。


「ふふ、やっぱりなんだ。っていうかそうなんだけどね」


「なんで知ってんだ……?」


「んーカロードが教えてくれた」


「カロードが?」


「うん。あの人心読めるんだよね。っていうか思考全部見えてると思う。記憶までは見えないけど頭の中で考えて浮かべてる文字はわかるから。カロードが見たタイミングでこことは違う世界のことを考えてたんじゃないの?」


 あいつ、やっぱり心読めるのか。最初に宿を欲してることとか金ないこととか旅人じゃないことを全部見透かしてきたからそうなのかなとは思ったがまさかそこまで見られてるとは。


「まぁ、そうなんだけど。でもあいつ、それを言いふらしたの??」


 人が異世界人ってことを必死に隠してるのを言いふらしたのか。


「あー、昨日の宴会で酔った勢いでめちゃめちゃ言ってたよ」


「は??あいつ……!」


 最悪だな。よりもよって。


「で、みんなどんな反応だった……?」


「なんか、『へー珍しいね』って感じだったよ」


「あ、そんなもんなの?『売れば金になるぞ。』とか言ってない?」


「うん」


「異世界人ってこの世界だとどういう扱いなの?割といる?」


「あー、私もそこらへん詳しいわけじゃないけど多分めっっっっちゃ珍しいよ。今のこの世界に五人もいないんじゃない?」


「え?それなのに?やばい、どんどん混乱してくるわ」


「多分ね、コウシが混乱してる一番の理由って驚かなさすぎってとこだと思うけど、それは村の教えのせいだからね。あそこの人たち以外に言ったら多分めちゃくちゃ厄介なことになるから言わないでね?もちろん私も言わないし」


「あぁ、そういうやつらだったな。じゃあ言わないようにしとく」


「あ!ほらほら見て!!あれがレーフェじゃない!?」

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