ゆうしゃボールペンが、うしなわれしカブトをさがす
ゆうしゃボールペンが、うしなわれしカブトをさがす。
ずっとたいせつにまもってきた。
つかわれるたびに、あたまにチがのぼりノウショウがとびちる。
ここはジゴクだ。
いや、だからこそオレがセカイをかえてやる。
うしなわれしボールペンのカブトはどこにいった。
ついでにそうりょシャーペンが、うしなわれしボウシをさがす。
いや、じつはそんなにこまってはいない。
むしろこれをうしなったことでアタマがやわらかくなった。
ここはジゴクだ。
セカイをいやし、カイフクさせるひつようがある。
うしなわれしボウシのきおくはくろくぬれ。
ぜんらのせんしケシゴムが、うしなわれしボウグをさがす。
きづいたらオレはぜんらだった。
カラダがどんどんけずられていくきがする。
ここはジゴクだ。
フンコツサイシン、セカイをキレイにしたい。
ナゾのショウドウをむねに、うしなわれしボウグをさがしつづける。
くたびれたまどうしマンネンヒツが、うしなわれしツキヒにおもいをいたす。
かつてハネペンししょうはこういった。
いずれセカイはかわってしまう。
ここはジゴクだ。
ずいぶんまえから、マホウのちからはよわまっている。
うしなわれしインクはもう、もどってはこない。
かれらをつかってきたカミが、いまやキカイをつかっている。
ワープロといわれるシンヘイキが、すべてのゲンリをくつがえす。
もはやペンとマホウのセカイはおわり。
ヤクタタズとなった、かれらのウンメイとは。
プリンターといわれるナゾのそんざいとは。
テチョウはかれらにとってきゅうせいしゅとなるのか。