表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ゆうしゃボールペンが、うしなわれしカブトをさがす

ゆうしゃボールペンが、うしなわれしカブトをさがす

作者: 薙尋

 ゆうしゃボールペンが、うしなわれしカブトをさがす。

ずっとたいせつにまもってきた。

つかわれるたびに、あたまにチがのぼりノウショウがとびちる。

ここはジゴクだ。

いや、だからこそオレがセカイをかえてやる。

うしなわれしボールペンのカブトはどこにいった。


 ついでにそうりょシャーペンが、うしなわれしボウシをさがす。

いや、じつはそんなにこまってはいない。

むしろこれをうしなったことでアタマがやわらかくなった。

ここはジゴクだ。

セカイをいやし、カイフクさせるひつようがある。

うしなわれしボウシのきおくはくろくぬれ。


 ぜんらのせんしケシゴムが、うしなわれしボウグをさがす。

きづいたらオレはぜんらだった。

カラダがどんどんけずられていくきがする。

ここはジゴクだ。

フンコツサイシン、セカイをキレイにしたい。

ナゾのショウドウをむねに、うしなわれしボウグをさがしつづける。


 くたびれたまどうしマンネンヒツが、うしなわれしツキヒにおもいをいたす。

かつてハネペンししょうはこういった。

いずれセカイはかわってしまう。

ここはジゴクだ。

ずいぶんまえから、マホウのちからはよわまっている。

うしなわれしインクはもう、もどってはこない。


 かれらをつかってきたカミが、いまやキカイをつかっている。

ワープロといわれるシンヘイキが、すべてのゲンリをくつがえす。

もはやペンとマホウのセカイはおわり。

ヤクタタズとなった、かれらのウンメイとは。

プリンターといわれるナゾのそんざいとは。

テチョウはかれらにとってきゅうせいしゅとなるのか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 紙とボールペンよ、メモ書きの世界へおいでなさい! 誰かへのちょっとした伝言、仕事や思いついたことの走り書き。 その分野で君らは最強だ! えーと、他の方々は、また別の世界で活躍していただけれ…
[一言] 筆記用具たちの悲喜こもごもに思わず笑ってしまいました。 ボールペンのキャップや、シャープペンの部品は、どうしてあんな簡単になくなってしまうのでしょうね。消しゴムのカバーはあると使いにくいの…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ