雪
しあわせは
温度の緩いゆらぎ
こころの奥底の部分で
なにか微妙にしみこんでいく
そういう緩いゆらぎ
八月に
雪が降るのとかを
たまに想像する
幻想な免疫が
けっこうしあわせにかわって
ふり向きざまに
愛してるっておもわれたい
そういう願いは
夏がわたしにそうさせるから
すべて夏のせいにしてしまって
あやまちであっても
真実然として好いてほしい
「八月に
雪が降るのとかを
たまに現実にして」
滞留する空気の
よどんだ質感がにがて
きらいになれたららくだけど
べつにそれほどでもないよ
ただちょっとにがてなだけ