表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で王様。  作者: 滝沢良也
1/1

第1章1 『全裸の理由』

俺————安西裕也の人生を、説明するのはたやすいが、今の状況を説明するのは、不可能と言っても過言ではない。

典型的なオタクであり、典型的な童貞である俺には、まず無理だ。

だが、一つだけこの状況に陥ってから、瞬時に理解することができた事がある。

それは俺が全裸だという事———。

だが、たとえその事実を知っても、全裸の理由を理解するのには足らなすぎる。

だが、次の瞬間から俺は全裸の理由を理解するに至る。

「うふふ。ユーマ様~まってえ~」

「ひっ」

声の主が分からない、『声』に俺は咄嗟に反応してしまう。

その瞬間に俺はある二つの感情に全身を支配される。

二つの感情とは言うまでもない。

そう。その感情とは紛れもなく、恐怖と好奇心であった。

声の主を見てみたい。

だが、俺がもしそちらの方を見てしまうと、自分がどうなるのか分からない。

その二つの感情が、俺の中で大戦争を勃発させる。

なんだ!あの声!超エロいな!

うん。でも超怖えな。見た瞬間死ぬ展開も待ってるんじゃね?

俺の中での大戦争で、恐怖軍と好奇心軍が、激戦を繰り広げる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・結果。俺の中での大戦争では、好奇心軍が恐怖軍との僅差で勝利した。

え?どうしてそうなったかって?そんなもん簡単だ。声がエロかったから・・・その・・・エ、エロいんだよ!

理由になっていない気もするが、まあ大体こんな感じだ。

声の主を見てみたいという思いが、俺のチキン精神に勝利した。ただそれだけだと・・・・思う。

俺は緊張と興奮を鎮めるように胸に手を当て、深呼吸する。そして再確認する。———やっぱ俺全裸じゃん。

よし!心の準備は整った。いざ尋常に勝負!

俺は掛け声とともに勢いよく、『声』がした右方向に顔を傾ける。

俺は、思わずそこで見た衝撃の光景に息を呑む。

まるで、アニメのキャラクターのような銀髪超絶美少女が俺同じく、全裸で————スヤスヤと気持ち良さそうに眠っているではありませんか。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ