休日は別荘へ
すぐ読めてすぐ忘れる優しい話にしました。
面白い作品を作れる人が羨ましい。
ずっと眠っていたのだろうか…
身体を動かそうとすると全身の関節が痛い。目を開けたが真っ暗でなにも見えない。暗すぎて本当に目が開いているか不安になり、かろうじて動く右手で必死に顔を触る。口、鼻、目と触り、まぶたを指で何度も開けたり閉じたりしていると、鼻からホコリっぽい匂いがした。ここが何なのか、急に怖くなってきた。立ち上がろうとした時、バランスを崩して倒れてしまった。左腕がまだ痺れて手を付けなかった。痺れが無くなるまで、とりあえず座る事にしただ。
今日は8月15日という事を思い出した。今日から盆休み。仕事がある日は、起きたらすぐ顔を洗い、タオルで拭きながら台所にある惣菜パンを選び、携帯でニュースを見ながらコーヒーを入れて朝食を15分で済ませ歯磨きをしながら準備をする毎日だった。忙しい毎日とは違い時間があると、何でもない感覚を広げて考えてしまう癖がある。身体の痺れも前日の仕事を休み前にやりきった達成感から、家でビールを飲み過ぎてしまい。半日も眠ってしまった事によるものだ…
盆休みに何をするかは決めてある。海が見える村で見つけた民家を去年購入したので、そこに泊まりに行くのだ。リフォームがやっと終わり、今年から使用できる。盆休みに間に合って本当に良かった。築47年の木造二階建て土地付きを200万で購入して150万円かけてリフォームしたが、別荘と呼べる物があると仕事のやる気も変わるはずだ。今回は親友と二人で車で行く予定になる。
その村で不思議な体験をする事になるとはこの時はまだ知らなかった。
読んで頂きありがとうございました。続きは考えてありますがTRPGぽくなる予定です。サイコロで結末を選べるなんて、展開に自信がない者にはピッタリだと思います。
主人公の別荘の固定資産税は年間3万円です。木造は築45年を過ぎると安くなります。序盤の現象を引き起こしたビールは淡麗グリーンラベルとなっています。酒にはあまり強くないようです。
それでは別荘のある村で、お目にかかる日を楽しみにしております。




