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ユイナが我に返った時、事態は既に手遅れだった。
一瞬で広がる眩い光。
白光の矢。
指向性を持った殺意。
それがこちらに向けて放たれて――
(え……?)
だがユイナは生きていた。
〈サグメ〉も傷一つ負っていない。
(どうして――)
その答えはすぐに得られた。
敵と自機を結ぶ射線上、そこに〈アマテラス〉が立っている。
こちらに背を向けて――。
「そんな……!」
ユイナはようやく気づく。
ヒミコは。自分を守ってくれたのだ。
己の身を犠牲にしてまで――。
次の瞬間、
「~~っ⁉」
〈アマテラス〉が〈サグメ〉に襲い掛かった。




